●鹿児島市交通局

・2017年6月17日作成
訪れた日 2016年1月16日
 

1989年。桜島行きのフェリーに乗る為に、西鹿児島駅から鹿児島駅まで路面電車に乗った。当時の記録には「どれも古い車両だが冷房改造されていて流石南国だ。503という電車の車内の照明だが、なんと倉庫にあるような裸電球だった。」と、古い車両に乗った感想が書かれていた。九州新幹線が開通し、西鹿児島駅は、鹿児島中央駅に名称が変わったが、あのオンボロの市電はまだ走っているのだろうか・・・。

鹿児島の中心駅は西鹿児島駅だった。新幹線が開通して、鹿児島中央駅と駅名を変えたが、綺麗にはなったが、写真で見る限り、屋根も無い階段が、寒々しく見えていたが、近年、改装されて、九州の中心駅らしい雰囲気になっていた。そして、駅前にやってくる路面電車も新型車両が目立つようになっていた。ユートラムという国産超低床路面電車(リトルダンサーと呼ばれる運転台モジュールと客室モジュールを分割した連接車体が特徴)がやってきた。この車両のデビューも2002年なので、決して新しくはないが、それほど普及していない。

とりあえず、ユートラムで南へ向かった。車内で路線図を見ていたのだが、車内アナウンスで案内された市民病院前停留所は、地図によると別系統のものである。病院が移動した事により、半年前に移転してきたのであるが、混乱してしまう。郡元停留場で、乗り換えてさらに南に向かう。路面を走っていたが、やがて専用軌道に変わった。都電荒川線や東急世田谷線とは異なる、地方私鉄の様相を感じる。

終点谷山停留所で折り返すが、1本見送り、昔からの路面電車っぽい車両で北上した。車体は綺麗に更新されているが、コンプレッサーの音や、ツリカケ駆動の音は昔のままである。都電でも体験できるが、希少ではある。こちらは、鹿児島中央駅前を通らずに、鹿児島の中心街を行く。駅から来た系統と合流すると、鹿児島を代表する天文館通である。やがて、乗客は下車する一方となり、やがて終点の鹿児島駅前停留所に到着。JR鹿児島駅に隣接している。

鹿児島駅は、名前こそ立派であるが、代表駅はとなりの鹿児島中央駅である。まるで廃駅のような閑散とした雰囲気は、昔から続いているが、フェリー乗り場はこちらの方が近い。もっと栄えても良いような気がするが、鹿児島市程度の都市では、複数の主要駅を持つような規模ではないのだろうか。 


専用軌道を走る路面電車は珍しくないが、雰囲気は長閑に感じる。

伝統的な路面電車の車両も数多く残っていて、懐かしい雰囲気がした。
鹿児島駅前に出入りする最新型(ユートラムII)。郡元停留場から谷山停留所までこの車両に乗車した。

JR鹿児島駅はこのような閑散とした雰囲気。混乱させないために駅名を変えるべきだと思うのだが・・・。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


back