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下り勾配を猛進して列車が速度を落とすと、左手眼下に真幸駅が見えてきた。ここもスイッチバック駅で、列車は一度引込み線に入ってからバックでホームに入る。1面2線のホームは長く、かつて幹線であった名残が感じられる。ここにも集落らしきものも見えない。1972年の土石流で集落が埋まってしまったと聞く。そのような悲しい場所なのだが、真幸・・・いい名前である。駅には「幸せの鐘」があり乗客の何名かが鳴らしている。ここでもトイレ休憩。
さて、ここからは高度を下げ終点吉松駅に向かうだけだが、心霊スポット「山の神第2トンネル」が有名だ。1945年、復員軍人を乗せた蒸気機関車列車が急勾配を登りきれずトンネル内で立ち往生。煙から逃げて脱出した53名がブレーキが外れて逆送してきた列車に轢かれた事件があった。これは、後で知った事で、ここを通過した時は何も知らなかった。
11時16分、人吉駅を出てから1時間ちょっと、吉松駅に到着した。これで矢岳越えは終了。素晴らしいのは判っていたが、実に充実した旅であった。折角の天気だったのにまともなカメラを持ってこなかった事だけが悔やまれた。
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真幸駅が下に見える |
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幸せの鐘の前に停車 |
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真幸駅も渋い駅だった |
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幸せの鐘をならす乗客 |
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高度を下げてしまったが霧島岳連峰を撮っておいた |
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