●由布院
|
高千穂で知り合った人が乗せてくれたという事で訪れた由布院。宿泊したわけではなく、立ち寄っただけなのだが、温泉にも入っていない。観光はしたことになるのだが、天気のせいもあり、あまり印象に残っていない。やはり、ここはゆっくり泊まってこそ価値が増すというもので、いつかもう一度訪れてみようと思う。
ゆっくり泊まる時間こそなかったものの、いつかもう一度・・・・というのが18年後に実現した。駅にはトロッコ列車が待機し、リゾート特急「ゆふいんの森」に乗る乗客で賑わう駅は久しぶりに元気な鉄道と観光地という組み合わせを見た気がする。しかし俗化されていない温泉街という私が持っていたイメージとはちょっと違うと思った。駅の観光案内所でお勧めの外湯を聞いてタクシーに乗り込む。
夢想園は由布岳を一望できる露天風呂が有名。日本庭園みたいな敷地も素晴らしく、日本の温泉宿って感じがするが、観光客が少し多いかなと思った。由布岳を望みながら入る露天風呂は素晴らしいが、これで「かけ流し」なら最高だろうなと思った次第。勝手な思いだが、もっと静かな温泉街を想像していた私としては、長年あこがれていた場所とはちょっと違うなかと思ってしまう。
「由布院」駅に戻り改めて周りを見渡してみる。賑わう駅前通りの先に聳える由布岳は本当に素晴らしく惚れ惚れする。駅は相変わらず活気があって、待合室を兼ねたようなギャラリーも賑わっている。今日の特急は全て満席だとアナウンスもあり、鉄道愛好者としては嬉しい限りだ。特急に乗れないのでローカル列車を選び、駅弁でも・・・・と思ったら、駅売店が無い事に気がついた。同行者が慌てて街に飛び出したが、土産物屋は沢山があるが弁当を売っている所が無い。駅と駅弁はセットだろう・・・・正直、このひとつの出来事だけでかなりガッカリしてしまった。そして、乗客の殆どいないローカル列車に乗って、元気なのはリゾート特急だけで、「由布院」駅も役割を終えた寂れたローカル線の駅だと思い悲しくなってきた。
トロッコ列車は由布院駅付近を往復する | |
夢想園は有名な温泉宿 | |
庭園みたいな露天風呂が素敵だった | |
立派な駅舎 | |
駅正面に聳える由布岳 | |
駅にはギャラリーもある | |
ホーム先端には足湯もある |