●伊予鉄道(路面電車)
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JR松山駅前、愛媛ミカンを思わせるオレンジ色が鮮やかな路面電車が目に入ってきた。乗り場はそれなりに整備され、電車待ちの人で賑わっていた。電車も雁行運転され、雑多な型式の電車が次々やってきた。昔懐かしい旧型電車から、最新型の超低床車まで活躍している。廃止された岐阜市内線や苦しい万葉線などを見てきただけに、この賑やかさが嬉しかった。
松山城の周りを環状する路面電車、最大の観光地である「道後温泉」や、中心地である「松山市」を結ぶルートがあり、5線6系統が運行されており、中でもメインルートである「松山市」−「道後温泉」間では「坊ちゃん列車」と称する観光列車が走っている。この「坊ちゃん列車」は、SLに牽引された客車列車であるが、SLはフェイクであり、ディーゼル機関車である。路面電車の客車列車は勿論日本唯一のものである。
まずは1DAYチケットを購入する。これが300円! 2回乗れば元をとれてしまう安さだ。本当は松山城に行きたかったが、工事中との事なので予定変更、「道後温泉」を目指した。色々な車両に乗りたかったので、途中で乗り換えたりしながら短い乗車時間を楽しんだ。1951年(昭和26年)製造という老朽電車も健在で、木製の車内は懐かしく、今は無き「ナニワ工機」という製造プレートもプレミアものだった。
古い電車も走るが、近代化は進んでいて、非接触方式ICカードも導入されていて、我が地元の都電荒川線よりも進んでいる。最新型の超低床車にも乗ったが、設計に無理があるようで、少々狭苦しいが、この鉄道には未来があるようで頼もしかった。
近代的な最新型 | |
雁行運転 | |
坊ちゃん列車 | |
坊ちゃん列車は定員制で満員だった | |
古い型式 | |
停車を示す表示板が懐かしい |