●琴電(琴平線)
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大正末期から昭和初期の電車のオンパレード・・・。琴電のイメージは旧型電車の宝庫のイメージだったが、ホームに停車しているのは、近代的な電車だった。最近まで利用していた京浜急行のお古で、あまりに見慣れた電車に少々がっかりした。はっきり乗車する意図も無く、高松築港駅で電車を眺めていると駅員さんが叫んだ。
「発車しますよ。何処まで行くんですか?」の問いに、訳も判らず、目の前の電車に飛び乗った。この電車がたまたま琴平行きだったので、そのまま乗りとおす事にした。時間が無かったので切符は下車駅で買う事にした。一日フリー切符があるので、琴電の3路線全て乗れるかなぁ・・・と思いつつ電車に揺られていた。
琴電は地方ローカル私鉄とは一線を画している。会社は民事再生法が適用されたが、鉄道の利用客は多く、本格的な通勤電車として機能している。複線区間もある。車両は大手私鉄の中古車だが、冷房も無いようなレトロ車両から近代的な車両に変わった。運賃の収受にはIruCa(イルカ)という非接触方式ICカードを導入している。JR東日本ではSuicaで馴染みの方式であるが、東京の大手私鉄より時代の先端を走っている。
琴平線は30q以上の路線。讃岐平野を淡々と走るので車窓に変化が乏しく、少々飽きてくる。終点は琴平駅。有名な金刀比羅宮(こんぴらさん)の参道入口だ。琴平線はこの参拝客輸送を主目的に作られた鉄道だが、車内の雰囲気では観光客は皆無、とても地味に映った。また1時間もかけて戻ると思うと憂鬱になったが、帰りに乗ったのは京王線のお古で、これは20年ぶりぐらいに乗る車両。懐かしく、ちょっと嬉しかった。
琴平駅、観光地を意識した造り | |
つい最近まで京急で活躍した車両 | |
鳥居が参道入り口を表している | |
高さ日本一の高燈籠をバックに | |
京王帝都電鉄の名車 |