●馬島
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愛媛県今治から目と鼻の先、来島海峡大橋を渡った所に馬島はある。うっかり本州のバス会社の車両に乗ったため、広島県の生口島まで行き、折り返す羽目になったが、ここを訪れる時に乗るバスは要注意である。なんとか辿りついた馬島ではあるが、瀬戸内海の小島の中でも特に小さいのではないだろうか・・・。港の周辺に僅かに家が見えるが、人気が全く無かった。灯台の場所を聞きたかったが、これほど小さい島、すぐに見つかるだろう。
馬島は周囲4q、人口34名の瀬戸内海に浮かぶ小島である。しまなみ海道と呼ばれる、本四連絡道路が島の上部を通過している。ここにバス停が設けられ、島へ降りる事が出来る。インターチェンジもあるが、島民専用との事である。昔ながらの船の便もあるが、本数は少なく、アクセスも悪い為、やはりバスで訪れるのが便利である。空中を行くかの如く、高い位置を走るしまなみ海道、バス停といっても、おそらく地上70mの(来島海峡大橋の橋桁65mから推測)場所にあるため、空中展望台のような印象を受ける。バス停から地上まではエレベータで降りる事となる。
馬島には3ヶ所の灯台があるが、私は2ヶ所しか巡らなかった。メインは「ウズ鼻灯台」。四国側の海に面して小さな岬が飛び出している。その岬には馬島神社があり、そこに同居するように聳えているのが「ウズ鼻灯台」。灯台に行くには神社の鳥居をくぐって、境内の裏側に廻らねばならない。失礼な事をしているような気もするが・・・。肝心の灯台であるが、他の2基(島内)は機能本位の質素な形だが、これは昔ながらの灯台の形をしている。1938年(昭和13年)に設置されたとの事なので、それなりに歴史も感じさせてくれる。
馬島は本当に静かな島だった。しかし、綺麗な砂浜もあり、おそらく夏の海水浴シーズンは賑わうのだろう。1件しかないとはいえ、島には民宿もある。本来なら訪れる事も難しい小さな離島を、簡単に訪れる事が出来たのは橋のお陰である。訪れる人も増えたとの事である。無人島化してしまった離島もある愛媛県。橋の開通は島にとってもラッキーだったに違いない。
バス停から島を見下ろす | |
港越しに灯台を眺める | |
綺麗な砂浜もある | |
馬島神社とウズ鼻灯台 | |
灯台は境内の裏に聳えている | |
来島海峡大橋からも灯台は見える |