●瀬戸大橋(ブルートレイン瀬戸)
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4月27日に東京を出発した寝台特急「瀬戸」は翌早朝、瀬戸大橋にさしかかる。ロビーカーで、瀬戸内海越えの絶景を楽しもうとしたが、車内放送は「生憎の天気で・・・」瀬戸内海は深い霧で覆われていた。
しかし、橋を越えているうちに、太陽が顔を出し、霧は急速に晴れて行く。神秘的な光景に思わず窓に貼りつく。船を鉄道橋から眺められるなんて、何とも不思議な感じで、夢心地に酔いしれているうちに、高速道路のインターチェンジのような四国側のジャンクションで高松側に振られ呆気なく四国上陸を成し遂げた。四国に足を踏み入れたのはこれが初めてであった。
ブルートレイン瀬戸は1997年7月9日をもって、電車寝台「サンライズ瀬戸」に生まれ変わり、ラウンジカーで眺めた夜明けの瀬戸内海の車窓は過去のものとなってしまった。ゴールデンウィークでも空席の目立った列車だったが、シャワーも完備されていて、当時でも高級な部類の列車だったと思う。
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前夜に東京を出発した「瀬戸」 |
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瀬戸大橋通過時にはラウンジカーに人が集まってきた |
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真下の海を眺める |
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走るにつれ霧が晴れ穏やかな瀬戸内海を一望 |
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四国側から本州を眺める |
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高松に到着した「瀬戸」 |