●粟島

作成日:2003年9月19日
訪れた日 2003年8月15日
 

新潟(村上)沖に浮かぶ周囲20qの小さな島。佐渡島の影に隠れた秘島のように思え、飛島と並んで憧れていた離島だった。

飛島に渡った次の日、村上市の岩船港から高速船で島に渡る。港に集まったレジャー客を見ていると思ったよりメジャーなのかと思ってしまう。満員の乗客を乗せた高速船は波を蹴立てて驀進し、小さな島を目指すが、右手には常に本土が見える。島は港からは遠いが、さほど本土から離れていない事がわかる。

島に着いて自転車を借りようとするが、有料な上に全車貸し出し中であり、仕方なく島半周コースを徒歩で行く事にする。港がある内浦を出ると民家も無くなり、緑の中をアスファルトの道が延々と続く。右手に真っ青な綺麗な海に岩礁が浮かび、遠くには鳥海山が海に浮かんでいるかのように見える。この景色、サロベツ原野から見る利尻島に似ている。

最北端の島崎展望台から西海岸を南下する。自転車が貸し出し中という割には、誰にも会わない孤独な旅が続く。快晴の天気と美しい海も次第に慣れて、飽きてくる。そんな所で出くわした仏崎からの景色に感激。あまりにパンフレット通りの、真っ青な海と岩礁と燃えるような緑に、この島に来て良かったと感じた。

島を徒歩で一周する元気と時間的余裕は無く、丁度、半周目くらいの地点から、島を横断する背中平の峠を越えて、出発地点の内浦に戻る事とする。その途中に粟島灯台がある。夕方の羽越本線から粟島灯台の光を見た事があり、ずっと訪れてみたいと思ってきた場所だ。

灯台入り口から20分ぐらい延々と山路を登り、ようやくたどり着いた粟島灯台は、少し背の低いドッシリした灯台だった。ここから灯台放送も行われており、日本海側の重要な拠点にもなっている。勿論、現在は無人灯台である。

岩船に戻り、最終のフェリーまで若干時間があったので、自転車を借りて最南端近くまで行く。途中に海水浴場やキャンプ場もあり、若者で賑わっていた。飛島より開発された感じを受ける。飛島の前に訪れた方が印象に残ったであろう島であった。


粟島は岩場が多く、キャンプ場も出来る
「鳥海山」がまるで島のように見える
仏崎からの展望は素晴らしいの一言に尽きる
粟島灯台
周回道路は勾配がきつい
フェリーで粟島を去る

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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