●気仙沼線
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国鉄急行型の古いディーゼルカーのボックス席に座り、子守唄のような単調なエンジン音を聞きながら、列車の揺れに体を預けていると睡魔が襲ってくる。単調な山越えが終わり、突然車窓に青い海が見えた。思わず目が覚めて車窓にくぎづけになる。リアス式海岸が続く車窓は、同じ海でも、日本海のような荒々しさも兼ね備えたものや、湾内のおとなしいもの、漁村、白砂青松の海水浴場と色々な顔を見せてくれるのだ。
気仙沼線に乗るのは初めてではない。約6年前の夏にも乗っている。しかし、お盆で満員状態だったので旅情どころでは無かった事もあり印象が薄かった。今回は、昔懐かしい旧型車両のボックス席に揺られて旅気分を味わおうと、仙台発の快速「南三陸」に乗った。お目当ての車両にも乗れて、1ボックスを独り占めして、かつての急行列車の旅を思い出しながらの旅が出来た。
仙台から東北本線を快足で飛ばし、小牛田から石巻線に入る。この内陸の旅が単調で、眠気を誘った。前谷地から気仙沼線に入り、山岳地帯を抜けて志津川で太平洋と出会う。ここから終点気仙沼までの車窓がこの路線の白眉だと思う。その絶景を、大きな窓から眺めながらのローカル線の旅は最高! 前回、何故印象が薄かったのか不思議だ。目の前が海水浴場という駅もあったが、このようなローカル線で海水浴に来る人も、恐らく稀になってしまったのだろうと思う。
国鉄急行型を含んだ3両 | |
暫く内陸を走る | |
車窓から見る海は最高 | |
旧国鉄車ばかり | |
大谷海岸駅 駅前が海水浴場 |
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気仙沼駅に集う車両 | |
気仙沼駅前の灯台(もちろん光らない) |