●金華山灯台
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金華山灯台まで片道徒歩150分。というパンフレットを見た瞬間、少し迷ったが猛然と灯台を目指した。金華山は離島で、スケジュール上、2時間後の船に乗らねばならない。歩いて300分なら、走れば120分以内で帰ってこれる筈、おかげで、金華山のイメージは疲れた! に尽きてしまった。
東北三大霊場のひとつ、牡鹿半島の先っぽにある、周囲26qの島が金華山。神社と灯台があるだけの無人島? である。桟橋近くに、神社があるが灯台までは約6qも歩かねばならない。途中の山道は、手付かずの原生林が生い茂り、木の種類こそ違うが、まるで屋久島にでもいるかのような気分になれる。また、鹿がいたる所にいて、こちらを警戒している。
灯台は、陸にプイと背を向けて、海を睨んでいるかのように佇んでいた。1987年(明治9年)に建てられた石造の建物は、英国の流れを色濃く出していて異国情緒すら感じられる。背の高いノッポ灯台も良いが、古い石造のドッシリした灯台も渋い。
灯台付近は鹿たちの休息所だったらしく、十数頭の鹿に一斉ににらまれるとこっちが怖くなる。実にノンビリした金華山だが、枯れ木が目立った事も気になった。
行く手を遮る鹿 | |
灯台付近では鹿たちが休んでいた | |
枯れ木の向うに見えた灯台 | |
陸に背を向けて海を睨む佇む姿は頼もしい | |
石造の灯台は古い灯台の証 |