●くりはら田園鉄道
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「細倉マインパークに行こう、栗原田園鉄道にも乗れるし」、鉱山跡がメインか、鉄道がメインか曖昧だが、ともかく鉄道好きな先輩を強引に口説いてこの鉄道に乗った。
この鉄道の終点には日本有数の鉱山、細倉鉱山があったが、1987年(昭和62年)に閉山された。跡地に出来た鉱山の見学施設と遊園地の最寄駅「細倉マインパーク」が現在の終点である。閉山とともに貨物廃止・乗客離れが進み、第三セクター化され、合理化のために電車からディーゼルカーに変わった。
車窓は予想していた通り田園地帯を真っ直ぐ走るだけの単調そのもの、起点の石越駅では私たちしか乗っていなかったが、途中駅からドンドン乗ってきて満員状態になった。手には乗り放題の切符を持っているが、これは自治体に配られたフリーパスだそうだ。・・・という事は、やはり通常の乗客は殆どいないという事なのだろうか。
タブレット交換。腕木式信号・・・骨董品のような施設も残されており、古き良き時代のローカル私鉄の雰囲気がプンプン残っている。眠くなるだろうと思っていたが結構楽しい。山が迫り、急勾配を登ると、昔の終点「細倉」駅(昔のまま残っている)を過ぎて「細倉マインパーク」に到着する。駅前だと思ったマインパークは少し離れていて、かなり歩かねばならない。炭坑や鉱山に興味の無い先輩を連れてマインパークを目指すとしよう。
この「栗原田園鉄道」は経営が苦しく、廃止の噂が聞こえている。過疎化、乗客減少・・・・ローカル鉄道に乗るといつも悲しい気持ちになってしまう。
起点の石越駅も無人駅 | |
昔の電車や、名鉄から購入した初代レイルバスが保存?されている | |
渋い雰囲気の駅も多い | |
タブレット交換 | |
栗原マインパークを出るディーゼルカー | |
「栗原電鉄」という社名はもう存在しない |