●鳴子温泉

・2007年5月20日作成
訪れた日 2007年2月24日
2007年3月3日

まだ中学生だった頃、紅葉の鳴子峡をディーゼルカーが行くグラビアを見て感動した。そして陸羽東線に憧れ、そして乗れた高校一年の夏。ワクワクしながら車窓を見ていたが、トンネルを抜けた瞬間に、確かに絶景が広がったが、ほんの一瞬の事だった。写真の印象が強烈だっただけに落胆した。20年以上も前の話である・・・。

廃止間際の「くりはら田園鉄道」にお別れを告げて、次の目的地に向かう為の中継宿泊地点に向かった。どこに泊っても良かったのだが、折角なら冬の鳴子峡も見てみたい。鉄道から見る一瞬の景色とは違う、逃げない渓谷が見られるかもしれない。と、言う訳で、真っ暗な峠道をまさに突っ走るように鳴子を目指した。闇の中に突然浮かび上がっるライトアップされた巨大「鳴子こけし」にギョッとした。夜、鳴子の街に向かうとちょっと怖いかもしれない。

鳴子は温泉の街としても有名である。街はずれの鄙びた温泉宿で、かけ流しと思われる硫黄泉に浸かり、酒を少々嗜み夜を明かす。癒されるとともに、寂しさも感じる。静まりかえった夜のしじまの中に、聞こえる筈のない列車の汽笛が遠くで鳴っているような気がした。日中に訪れた、「くりはら田園鉄道」と、鳴子を通る陸羽東線のイメージが重なって浮かんでいた。

翌朝、凍りついた鳴子峡を訪れる。この季節は散策道は歩けないが、深さ100mに及ぶ深い渓谷の上を走る道路橋に立ってみた。そこから見る景色は吸い込まれそうな迫力があった。グラビアで見た景色は本物であった。陸羽東線も景色の中に同化されてしまったかのように見えた。

夜中にこれがライトアップされると不気味
鳴子駅だった頃はこんなに立派じゃなかった・・・
鳴子峡を国道から
展望台から国道を
これがグラビアと同じ構図
泊った宿

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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