●塩屋埼灯台

・2007年6月23日作成
訪れた日 2007年2月24日
 

天気は良かったのに、冬の海岸は荒れていた。福島県の2大海水浴場のひとつである薄磯海岸には人影も無く、薄暮の空とあいまって寂寥感が漂っていた。その広い砂浜の先に聳える断崖の上に白亜の灯台がポツンと建っていた。これが塩屋崎灯台である。

灯台守を描いた映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になったという事で、灯台の聖地とも感じられる塩屋崎灯台はまた、美空ひばりの最後のレコーディング曲「みだれ髪」の舞台としても有名。歌碑、遺影碑もある。ここは、ひばりファンにも、灯台ファンにも特別な場所である。

海岸とは反対側の断崖の下には小さな漁港があり、小型船が停泊していた。海岸は強風が吹き荒れていたが、漁港付近は穏やかで少し落ち着けた。小さな漁港と集落・・・私の好きな日本の海岸線の風景だ。

やがて灯火が入った。夕暮れから夜にかけて・・・この時間を灯台の近くでむかえる事ができるのが、灯台めぐりの至福の時である。しかし、寒くて仕方ない。暖冬とはいえ東北の冬の海である。

灯火は素晴らしいのだが、灯台のライトアップはいただけない。長時間露出で写真を撮ると、灯台が完全に露出オーバーになってしまう。闇の中に白く浮かび上がっているのも不気味だし・・・。

道端のミニ灯台
残念ながら敷地に入れなかった(閉門時間だった)
漁村から
海岸から
荒涼としていた
ライトアップさえされていなければ

http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurume/my_hp.gif (6911 バイト)


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