●カーディフ
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子供の頃の憧れの高速列車HST(INTERCITY 125)でロンドンからカーディフに向かう。ディーゼル機関車の高速列車である。まだ現役なのか・・・と驚くとともに、このような老朽車両が大幹線を現役の主役で活躍している所に、イギリスの鉄道技術が他の国に遅れをとっている気がしてしまう。憧れの列車に乗ったというのに、たちまち眠りに落ちて2時間。車窓に石炭を載せていると思われる貨物列車の姿が目立つようになる。
降り立ったのはウェールズの首都であるカーディフ。ラグビーに興味があり、ウェールズのファンという理由だけでやってきたカーディフ。首都といっても、ローカル線のレイルバスが出入りしていたり、地方都市を思わせる雰囲気だった。しかし、歴史ある街。駅舎は伝統を感じる荘厳なものだった。
カーディフは石炭の積み出し港として栄えた。石炭と鉄鉱の街として産業革命を支えた。石炭から石油へ、鉄鉱産業の衰退がウェールズを直撃。衰退と過疎、ウェールズのイメージはあまり元気なものではなかった。この雰囲気が、日本のかつての鉄鋼の街、釜石(岩手県三陸)に似ていると感じていた。
カーディフの街を歩いていると、あまり暗い雰囲気は感じなかった。歴史を感じる建物と、活気のある小路。大都市とは異なる小ぢんまりとした活気が好きだった。カーディフ城から街を眺める事が出来るが、城や駅、エンターテイメント施設が徒歩圏内に集まっているのが良く判る。
カーディフ城の内部の見学は、まるで童話の世界のような小部屋を沢山案内してもらえるのだが、どことなく不自然な感じがした。私がウェールズで一番気に入ったのは、街の自然な雰囲気だった。
カーディフ駅 | |
カーディフ城 | |
カーディフ城の正門 | |
奥に聳えるミレニアムスタジアム | |
シティホール | |
街の小路 |