ストランラー

2005年10月10日作成
訪れた日 2005年6月22日
 

北アイルランドから船でスコットランドへ、そこにはグラスゴーに向かう列車が待ってくれている筈だった。気になるのが船の遅れ・・・。ストランラー港が近づいてきた。港に隣接して細長いローカル線の駅が見えてきた。頼りない隘路ではあるが、大切な連絡ルート。しかし、肝心の列車はいなかった。

そもそも時刻通りに走らないイギリスの鉄道、船の40〜50分程度の遅れは待ってくれるものだと思っていた。しかし、こういう時に限って時刻通りに出る列車。14時37分のあとは19時40分まで列車は無い。仕方ない、そう思って駅に向かうと、係員にバスに誘導される。代替バスが待ってくれていた。本当は待ってでも鉄道に乗りたかったが、乗れる時に乗るのがイギリスの公共交通の旅。ありがたくバスに乗る。

それにしても、船からバスに乗り換えた人はバス1台分にも満たぬ20名弱だった。あの巨大な船に乗っていた乗客の殆どは、自家用車利用なのだろう。そして、鉄道駅は、港に隣接しているという好条件にも関わらず、どう見ても、単線であるローカル線の途中駅。列車が止まっていない今は、廃駅のようにも見える。日本では風前の灯火の腕木式信号も残っている。どことなく根室駅に似ているかもしれない。

バスは、湾に沿って進む。左手に海、右手に牧草地。スコットランドのイメージ通りの景色に満足する。出来れば、濃い色が入ったバスの窓ではなく、ローカル線の車窓で眺めたかった。あまりに牧歌的で、癒される景色についウトウト・・・。突然目の前に現れた灯台を見て眼が覚めた。バスは内陸にコースを変える。時々現れる鉄道の軌道。レンガ造りの石橋は、列車に乗っていては見れないものだ。しかし、やはり見るより乗りたかった。


ストランラー駅
懐かしい腕木信号
跨線橋から駅を見る
バスからノース海峡を眺める
突然見えた灯台
乗りたかった鉄道


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