月刊
98パンフレットマガジン
1998年8月号(第八号)
オペレーティングシステム特集
「MicroSoft Disk
Operating System Version 5.0」です。
現在でも、安定してDOSゲームを動作させるには、Ver6.2ではなく、Ver5.0のMS-DOSが必要です。本来なら、対応ソフトが一番多いVer3.3Dを使用する方が良いのですが、DOS自身をHIGHメモリエリアに待避させたり、UMBを使用する事ができないので、これらの機能を持つVer5.0を使用する事になるのです。また、機能の拡張も充実し、仮想マルチタスクを使用できるので、複数のアプリケーションを動作させる事ができます。
ハードディスクのパーティションも、Ver3.3は128MBまでだったのに対し、2GB(FAT16)まで確保できます。今では忘れられた存在になったMS-DOSの最良なVersionです。
「Microsoft Windows
Operating System Version 3.1」です。
現在パソコンが家庭に向けて普及するきっかけになったOSです。Windowsは、Ver3.0Aまではそれほど普及しませんでした。理由はNECが原因だと言われています。理由は、まだPC-98が日本の標準機(圧倒的)だった頃、Windowsを満足に使用できる仕様ではありませんでした。結果、標準機で使用できないものは普及するはずもありません。しかし、PC-9800シリーズでもMATE等のWindowsモデルを登場させ、現在に至ったわけです。ちなみに、Windowsは正確にはOSではありません。Microsoftのソフトウェアで真にOSと呼べるものは、MS-DOSとWindowsNTです。(理由は長くなるので語れません。)
「Microsoft Windows 95 Operating
System Version 4.0」です。
パソコン界にとって、画期的な商品になったOS(一応)です。発売当初は、ここまで普及するとは思わなかったでしょう。特に、Windows3.1からWindows95にアプリケーションが移行するのは数年かかるとも言われていました。しかし、ハードウェアの高性能化(高速化)やゲームの移行(もちろん18禁)が大きく影響し、パソコンのOSはWindows95とMacOSの二つしか知らない人も出てきました。実際、使いやすいユーザーインターフェイス、容易にネットワークを使用できる等、普及したのも十分納得します。しかし、Windows95は、ようやくMacOSに追いついただけ、と言う人々もいます。確かに専門家から見ればそうなりますが・・・。
「Microsoft Windows 98 Operating
System Version 4.1」です。
Windows95から3年の月日がたち、久々の普及型の新OS(一応)です。中身はWindows95
OSR2.5+IE4.1+αです。しかし、そのαの部分が、起動アルゴリズム、メモリ・スワップ管理の改善、、新機器の対応等、マニアユーザーにはWindows95に止めておく理由が無い仕上がりになっています。ちなみに、マイクロソフトは通常のWindowsはこの98で終了とアナウンスしており、主力OSをWindowsNTの次期バージョン5.0に移行する予定です。MS-DOSを心臓部分に残す仕様は、ついに最後になる様です。
今月のコラム(今号からスタート!)
僕の現在所有しているPC-98について考えてみる。←愚痴です。
現在、僕の持っているPC-98は、MMX化をして十分な性能を持っていると思います。スペックは下記の通りです。
CPU | MMXPentium(233MHz) |
メモリ | 64MB(FPDRAM) |
キャッシュ | 256KB(PBSRAM) |
ビデオカード | ViRGE/DX(EDO DRAM4MB) |
HDD | 4.3GB(UltraATA) |
CDドライブ | 内蔵4倍速(ATAPI) |
CDRドライブ | 外付6倍読込,2倍書込(SCSI-2) |
MIDI音源 | SC-88VL(32パート,64ボイス) |
スキャナ | CS-300(300×600dpi) |
プリンタ | LBP-220(レーザー2400×600dpi) |
モニター | RD17GZ(17インチダイヤモンドトロン) |
OS | Microsoft Windows 98(Plus!98) |
このスペックは、1年半前ならサーバー機と言えたかもしれません。2年前ならば233MHzなんてありませんでしたから、完全にサーバー機です。それが、今となってはローエンドクラスのマシンスペックに・・・在庫処分機種のクラスになりました。
時代の流れはとても早く、パソコン業界は特にそうです。メーカー(特にインテル)は「MMXならば、色々なソフトウェア、マルチメディアが快適に楽しめます」等と宣伝しますが、その言葉を何回聞いたことか・・・。あえて言うなら、その時に発売されているソフトウェアは快適に動くと言う事でしょう。ですから、その後に発売されるソフトウェアは処理が重くなっていくという事です。特に3Dゲームがいい例でしょう。
ですが、実際には使用しているソフトウェアをそこまでは買い替えないでしょう。例えば、Microsoft
Office 97等はPentium(133MHz)、メモリ32MBもあれば十分です。それは、今でもメインのビジネスアプリケーションですし、PentiumUやK6-2はいらないです。これらのCPUを必要とするのは、やっぱり日進月歩の3Dゲームです。3Dゲームのために、PentiumU等があると言っても過言ではありません。確かに、Pentium(75MHz〜120MHz位)ですと遅いと感じますが、200MHzもあればビジネスは十分です。補足として、18禁ゲームも十分ですね(笑)。
結局、僕は当分の間、この環境で過ごす予定です。残りのパワーアップは内蔵CDドライブを32倍速にしようかな、と考えている位で、他には見あたりません。3Dゲーム以外にはMMXPentiumで十分と感じた今日この頃でした・・・。