月刊
98パンフレットマガジン

1999年3月,4月号(第十五,十六合併号)


懐かしの名機シリーズNo.11(98NOTE特集 第2回目)

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 i386SL(20MHz)を搭載した、PC-9801NS/Tです。
 i386SLは、内部演算は32bitで行い、外部とのアクセスは16bitで行うi386SXの省電力版です。下位機種NS/Eとの違いは、クロック周波数がNS/Eは16MHz、NS/Tはワンランク上の20MHzだということと、HDDモデルの容量が異なっていることです。コストパフォーマンスの面から、NS/Eの方が人気がありました。

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 98NOTEシリーズで初めてi486SX(J)を搭載したのが、PC-9801NS/Rです。
 PC-98シリーズで名機と言われたPC-9801FAと同時期に発売された機種で、「98デスクトップを買うならFA、98NOTEを買うならNS/R!」と言われました。ちなみに、i486SX(J)は3.3V駆動タイプの486SXです。

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 主力機種では、最後のモノクロ98NOTEになったのが、PC-9801NS/Aです。
 i486SX(33MHz)ならば、DOS環境を快適に使用する事ができ、DOSで最強のワープロソフト一太郎Ver.5もサクサク動いてくれるでしょう。ただ、本来ならWindows3.1もそこそこ動かす事ができますが、モノクロ画面なので実用的では無く、かえって一太郎の様にDOS環境の方が実用的でした。


Justsystem特集(一太郎 Ver.5)

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 文句無しの98DOS環境最強のワープロソフト、一太郎Ver.5です。
 何と言っても、DOS環境でありながら、WYSIWYG環境を実現し、アウトラインフォントが使用できる事です。WYSIWYGとは、画面で見た通りに印刷を実現する事、アウトラインフォントは、ギザギザの無い文字フォントの事です。唯一の弱点は、処理が大変重い事で、最低CPUは80286以上となっていますが、実用レベルでは、i486SX以上必要です。一応、簡易表示機能等を備えていますが、286や386マシンならかえって前バージョンのVer.4.3等を使用した方が良かった位です。また、このVer.5のすばらしさは、現在も販売を続けている事で、現在はFEPが標準のATOK8から、Ver.6のATOK9にパワーアップして販売しています。なぜ、販売しているのかは、PC-9800シリーズもそうですが、現在も意外にも需要があるからで、DOS環境の安定性とVer.5が現在でも十分活用できるレベルのワープロだからこそ、需要があるのです。ちなみに、DOS環境最強の表計算ソフト、ロータス1・2・3R2.4Jも販売されており、MS-DOS6.2等PC-9800シリーズ用のアプリケーションは永久に不滅って感じですね。