月刊
98パンフレットマガジン
1999年5月,6月号(第十七,十八合併号)
PCの普及を革新的に飛躍させたWindows95の登場。その、Windows95をプリインストールしたPC-98が、新98mateXシリーズの第二弾、PC-9821Xb10,Xa13,Xa12,Xa10,Xt13です。基本的には前回の新98mateXシリーズに、CDドライブを外し、VGAをGD-5440に格下げした廉価版のXb10と、Pentium133MHzモデルのXa13を追加しただけの画期的なシリーズではありませんでした。つまり、PC-98のWindows95インストールモデルというものでした。ちなみに、このシリーズがK型番と言われているものです。
98mateXシリーズ第三弾は、ようやく目新しい機種として、PC-9821Xv13/Rが登場しました。それ以外は、Pentium166MHzモデルのXa16とXt16が登場しました。Xt16に限っては、PC-98シリーズで初めてメモリを標準で32MB搭載しました。PC-9821Xv13/Rは、Xa13のスペックを基本に、ファイルベイを3スロット搭載したタワー型で、Xt16より拡張性がありました。ただし、気を付けないといけないのが、このシリーズがR型番であること。R型番は残念ながらチップセットにWildCatを使用しているので、人気のある次の第四弾であるW型番のXvでは無い事です。WildCat搭載のXaシリーズは、C型番やK型番が良く売れ、R型番の頃は、VALUE STARの方に人気が集中しました。
初代VALUE STARシリーズのPC-9821V7,V10です。
このシリーズは98パンフレットマガジン第九号で紹介したものですが、俳優の仲村トオルさんがNECのイメージキャラクターに起用されその第一弾がこのパンフレットだったのです。ですから、第九号で紹介しているV7,V10の内容と同一のものであり、全く同じシリーズでありながら、二種類のパンフレットが存在する貴重なものです。むしろ、第九号で紹介したパンフレットの方が知らない方が多い様で、こちらの方が当たり前になっている様です。
Windows95プリインストールのCanBeです。
このシリーズも、上記で紹介してきたものと同じく、前回のCanBeシリーズにWindows95をインストールしたのみというものです。ちなみに、Windows95プリインストールCanBeの中で一番人気があった機種はPC-9821Cu10です。ただし、最も多く売れた機種は、PC-9821Cb(i486SX搭載)です。この後、VALUE
STARシリーズの中にV20等が登場した頃には、CanBeシリーズは人気が低迷していき、PC98-NXが登場した現在においてはCanBe-NX(MULTi-NX)は登場していません。