月刊
98パンフレットマガジン

1999年11月,12月号(第二十三,二十四合併号)


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 NECが画期的なPCを世に送り出しました。それがセレブのPC-9821C200です。
 AV機器を意識したデザイン、マルチメディアに強い仕様と、ホームユースにもってこいのPCでした。が、弱点はもちろん価格。特にディスプレイTVの価格が非常に高価で28型ワイド仕様で220,000円もしました。妥協して普通の17インチモニタを購入しては、折角の画期的なAV機器意識の意味が無くなってしまうので、結局、セレブが売れなかった要因になりました。本体は通常モデルが398,000円、注目のDVDモデルが498,000円。まあ、本体は許せる範囲ですが。ちなみにCPUはMMXPentium(200MHz)を搭載し、当時はスタンダードなスペック(PentiumIIが登場した頃)でした。また、DVDモデルはもちろんハードウェアデコードです。MMXPentiumでのソフトウェアデコードは絶対に無理ですから(笑)。

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 C200のMMXPentium(200MHz)を233MHzに1ランクアップ、メモリをSDRAM仕様にアップ、
3Dグラフィックアクセラレータもアップ、HDDも3GBから4GBにアップと全ての仕様をアップし、NECの意気込みが感じられたのが、PC-9821C233です。価格もC200と据え置きに設定されました。これと同時期にMMXPentium(166MHz)を搭載した廉価版のC166も登場しました。また、32型ワイドディスプレイTVも登場しましたが、価格はお約束通り380,000円もします。PC-9821の中では後期製品であり、チップセットにノートPC用のTritonTXを搭載し、サスペンド&レジューム対応、SDRAM搭載等、マニアには注目の製品(マザーボード)ですが、筐体の内部の問題等でパワーアップは見込みが無く、Cバスも搭載されていません。癖のある機種という事でマニアには注目を浴びる事はありませんでした。


懐かしの名機シリーズNo.13

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 PC-9800シリーズでコンパクトサイズを実現した286マシンが、PC-9801EXです。EXはRX21の後継機で、CPUに当時スタンダードの地位になった80286(12MHz)、メモリに一般的なMS-DOSソフトが使用できる640KB、ゲームもカバーできる26K音源&EGCを搭載してます。デザインの斬新さの為か、結構人気がありました。また、大変珍しかったのが、FDDは3.5インチモデルしか存在しなかった事です。当時は5インチがまだ主流で、3.5インチFDは5インチFDの2〜3倍以上の価格はしました。


懐かしの名機シリーズNo.14(98NOTE特集 第4回目)

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 初のPC-9821ノートとなったのが、PC-9821Neです。
 640×480ドット、256色表示可能なTFT液晶を搭載してました。ただし、グラフィック機能はPC-9821専用のチップによるものです。また、ローエンドモデルとしての位置づけだった為、現在では存在しなくなったFDDモデルもありましたが、価格がとても高価だった為、売れ行きは今一でした。

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 上記のNeのCPUは、i486SX(33MHz)を搭載していたのに対し、Nsはi486DX2(50MHz)、NpはIntelDX4(75MHz)を搭載してました。ただし、Ns、Npは共にハイエンドモデルの位置づけだったので、FDDモデルは存在しません。Neでさえ、高価で売れ行きが今一だったのに、Ns、Npはより一層売れるはずがありませんでした。ただし、皮肉な事に、現在の中古市場では液晶のサイズが小さく、486CPUという事で安価に購入できるので、PC-98ユーザーには狙い目の98ノートになっています。