月刊
98パンフレットマガジン

2000年4月号(第二十八号)



 後期型PC-9800シリーズの名機と言っても過言ではないのが、PentiumII(266MHz)搭載のPC-9821Ra266です。
 最大の特徴は、チップセットに440FXを搭載し、CPUソケットにスロット1を採用している事です。これにより、P6系CPUによるアップグレードの期待がもてます。その他のメモリやVGA周りはXa/Wシリーズと何ら変わりません。CPUのパワーアップについては実際に、KatmaiコアのPentiumIII(550MHz)まで載せる事が可能な様です。残念ながら、Ra266のFSBクロックは66.6MHzなので、CPU動作クロックは66.6×5.5=366MHzになります。パワーユーザーはFSBを80MHz化し、80×5.5=440MHz動作をさせている場合もあるそうです。


懐かしの名機シリーズNo.17


 現在では主流機種までに上り詰めた省スペース型PC。Windows3.1の時代に、その先駆けとして登場したのが、PC-9821Tsです。
 特徴は何と言っても画期的なデザイン。PC-9821Bsと同等の性能の本体に、TFT液晶を無理矢理ドッキングした形で、液晶パネルをキーボードに被せる様に畳む事ができました。ちなみに、この機種はCバススロットも2基搭載し、ODPによるCPUのアップグレードも可能でした。


懐かしの名機シリーズNo.18(98NOTE特集 第5回目)


 PC-9821Nsをベースに、B5サイズのマイナーチェンジモデルがPC-9821Lt/Ldです。各々の最大の特徴は、B5サイズでありながら、Ltが当時としては大型サイズである9.5インチのTFT液晶を採用した事です。これにより、Windows画面の違和感が大夫無くなりました。一方、Ldはコストダウンモデルとして、PC-9800シリーズで初めてSTN液晶を採用しました。ただし、主力シリーズでは無かったので、あまりお目にかかる機会はありませんでした。


 PC-9821Neの後継機種がPC-9821Ne2、PC-9821Ndです。
 単純に、定価がNeより大幅に下がったのが特徴です。また、STN液晶タイプでNe2と同型の廉価版モデルがNdです。液晶画面以外の基本スペックは前機種のNeと変わりません。