月刊
98パンフレットマガジン

2000年10月,11月号(第三十四,三十五合併号)



 NECの主力PC
VALUE STAR全盛期の時のパンフレットです。イメージキャラクターも竹中直人になり、TVCMも結構放送されていました。また、その同時期に最も売れたのはPC-9821V13でした。最大の理由は、モデム内蔵でインターネットも直ぐに楽しめるオールインワンモデルでありながら実売価格17〜20万円だったという事でしょう。
 
特に大幅なハード的な仕様や価格の変更はありませんが、本体のネームプレートに「VALUE STAR」の大きなロゴが加わり、今までに無いネームプレートになりました。


 通称「星印」と呼ばれる、MMXPentium搭載のVALUE STAR、タワー型のPC-9821V200、デスクトップ型のPC-9821V166です。最大の特徴はマザーボードが新設計されたものであり、CPUにMMXPentium、チップセットに430VX、ビデオカードにMGA-1064SGを搭載している事です。特にMMXPentiumはソフトウェアMIDI等で処理が発揮され、ノーマルPentiumユーザーは度肝を抜かれたものです。またチップセットが430VXなのでSDRAMによる高速アクセスが可能になり、PC-98環境で最高のメモリ環境となります。ちなみにVGAのMGA-1064SGはAT互換機用のVGA、ミスティークと同一のグラフィックチップですがボードの互換性はありません。Xv等で採用されているミレニアムに関しては互換性(ほぼ同一品)があるので少々残念です。ですが、MGA-1064SGは当時の3Dチップとして高速な部類に入るので、CPU・メモリ(チップセット)・VGAと、どれをとっても満足な仕様で、NECのMMX時代に向けての意気込みが感じられました。更に、USBインターフェイスを内蔵しているのもPC-98環境では画期的な事で、現在においても数機種しか存在しません。但し、マザーボード(BIOS?)にバグがあるらしく、I・O DATA製のUIDE-98シリーズを搭載してアップグレードしても、バースト転送が使用できず、HDDアクセスをアップさせる事ができない事が判明しています。ですから、この機種は中古市場でも人気がありません。


NEC PC98-NX特集(第3回目)



 PC98-NXシリーズの主力シリーズとなるVALUE STAR NXシリーズの第二弾です。
 タワー型の最高性能モデルとしてPentiumII333MHz搭載のVS33と、コンパクトデスクトップ型の廉価版モデルとしてMMXPentium166MHz搭載のVS16がラインナップに加わりました。それ以外は特に仕様の変更はありませんでしたが、Windows98優待販売対応製品となりました。ちなみにVS16はディスプレイ無しモデルで実売価格12万円位でした。


 PC98-NXシリーズの企業向けシリーズとなるMate NXシリーズの第二弾です。
 タワー型の最高性能モデルとしてPentiumII333MHz搭載のMA33と、省スペースデスクトップ型モデルとしてMMXPentium233MHz搭載のMA23C、166MHz搭載のMA16Cがラインナップに加わりました。若干の仕様変更(再編)があったものの、マザーボードが変わる等の大幅な仕様変更はありませんでした。また、VALUE STAR NXシリーズと同様にWindows98優待販売対応製品となりました。


 PC98-NXシリーズで新登場した、NetFine NXの第二弾です。
 ラインナップは前回と同じくNF16Cの一機種のみで、Windows98優待販売対応製品となった以外は全く仕様等の変更はありませんでした。