月刊
98パンフレットマガジン
2001年2月,3月号(第三十八,三十九合併号)
Intel OverDriveプロセッサ特集(第4回目)
CPUに低クロックなPentiumを搭載したPCをターゲットにした、インテル純正のオーバードライブプロセッサ(ODP)です。60MHzや66MHz等の初期型Pentiumを搭載していたSocket4のPCには2倍速タイプの120MHz/133MHz版(FSB60MHzor66.6MHz兼用)がラインナップ。75MHz以上の量産型Pentiumを搭載していたSocket5のPCには2.5倍速タイプで、FSB50MHzには125MHz、FSB60MHzには150MHz、FSB66.6MHzには166MHzがそれぞれラインナップされました。
このODPの特徴は何と言ってもインテル純正であり、各社メーカー製PCで対応機種であれば完全サポートである事。更にCPUファンを標準装備し、電源周りの安定やノイズ対策が施されている為、抜群の安定度&安心感を誇りました。但し、その分値段が高価であり、パワーアップ上昇率も低いので、それほど売れませんでした。やはり注目を浴びたのは今後紹介予定である、MMXPentiumODPですね。
懐かしの名機シリーズNo.21(98NOTE特集 第6回目)
98noteLavieシリーズの前進になったのが、75MHz版Pentiumを搭載したPC-9821Na7と100MHz版IntelDX4を搭載したPC-9821Nxです。Na7には当時の最高峰である、10.4インチ、800×600ドットのTFTカラー液晶を搭載し、Nxには10.1インチ、640×480ドットのTFTカラー液晶を搭載していました。また、OSには98noteシリーズで最後となったWindows3.1を搭載していました。ちなみに、Lavieシリーズの前進になったというのは、次に紹介するパンフレットをご覧頂ければわかりますが、Na7に限ってはLavieシリーズとして再ラインナップされたからです。余談として、この頃の98noteは中古市場でそれ程人気がありません。理由としまして、液晶サイズが今となっては大きくは無いのでWindowsマシンとしては魅力不足、DOSゲーム等も含めたDOS環境としてはPC-9801NAやNX/C等のTFTカラー液晶が640×400ドットの方がむしろ喜ばれるといった具合に、Na7及びNxは液晶サイズが中途半端なのが人気が無い原因の様です。
OSに新生Windows95を搭載し、ノートPC主力シリーズして登場したのが、120MHz版Pentiumを搭載したPC-9821Na12、90MHz版Pentiumを搭載したPC-9821Na9、75MHz版Pentiumを搭載したPC-9821Na7です。このラインナップから「98noteLavie」と愛称が付けられるようになりました。全機種に当時の最高峰である、10.4インチ、800×600ドットのTFTカラー液晶を搭載する等、同時期に登場したデスクトップPC主力シリーズの98MateXシリーズの様にNECが力を注ぎ込んだラインナップでした。余談として、同等のスペックのデスクトップPCと価格を比較すると約2〜3倍高くなっています。理由はもちろんTFTカラー液晶のコストが大半を占めるからですが、現在は1.2〜1.5倍程度ですから、今思うとビックリですね。