パルコンをご存知ない方の為に

パルコンは大成建設が開発した工業化コンクリート住宅で三十年来の

ベストセラーです。工業化のコンクリート住宅というと、鉄骨に軽量

の外壁板をはめ込んだものを想像されるかもしれませんが、パルコン

は耐火構造の本格派鉄筋コンクリート住宅です。

         

 ▲PC板 組立作業            ▲ 板構成模式図  

        ▼パルコンに使用する2種類のコンクリート 

 







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科学する姿勢がつくりだしたパルコン。
その性能は数字が証明します。

台風の多い日本では、法律で住まいの耐風性能が決められています。たとえば住宅の2階の場合は、秒速45〜50mの風に耐える性能が要求されます。パルコンの構造体は、建物の保有水平耐力から逆算すると秒速130mまで耐えられる設計となっています。これは自然界では、およそ考えられない数値です。しかもパルコンの屋根は4層〜8層の防水を施していますから、豪雨にも負けません。
火災のときの燃焼温度は1,000C以上になります。木材はわずか260Cで発火し、鉄骨も450Cで強度が極端に低下するために、木造や鉄骨住宅は一般に「耐火建築物」として認定されません。鉄筋コンクリート造住宅パルコンは主要構造部材のパルコン板が2時間火災にさらされ、表面温度が1,000Cになっても耐力低下しないというけた違いの耐火性能をもっております。
単一材料なら、重い材料ほど音を遮るという性質があります。パルコンの外壁は、厚さ12cmの鉄筋コンクリート板。ALC板や木に比べて、3倍以上の重さがあり、遮音性も優位となります。
地震のときにパルコンが水平方向の重荷にどれだけ耐えれるか、シュミレーションしました。結果は、108トン。この数字は、3トン級のブルドーザーが23台も集まって引っ張ったのと同じこと。頑丈なコンクリート板の壁・床・屋根が一体化した壁式構造で、揺れを面全体でうけとめるからこの強さが生まれます。阪神・淡路大震災でも全、半壊が1棟もなかったパルコンの秘密が、ここにあります。
パルコンの屋根は、フラットな陸屋根が基本。多雪地仕様での屋根板は1m2あたり420Kgの荷重に耐え、2mの積雪にもビクともしないばかりか、雪降しの必要もありません。日本一の豪雪地帯であっても、枕を高くしてぐっすりお休みいただけます。また、一般地仕様の屋根板も、並の強さではありません。通常のパルコン板が1m2あたり支える重量は、180Kg。模型の屋根は約100m2の重さに耐えます。車量900Kgの小型車なら、平均的に荷重をかけた場合、20台が乗っても平気ということです。
パルコンの熱容量は、23,000Kcal/C。木造住宅やALC鉄骨造住宅の5倍以上もの熱容量を誇ります。熱容量が大きいので、パルコンは壁や床が温度の変化に応じて放熱や蓄熱をくりかえし、おだやかで安定した室温を保ちます。熱容量の大きな住まいは、赤ちゃんやご老人といった環境の変化に弱い方々をやさしくいたわってくれるのです。また、パルコンは壁や床自体がエネルギーを蓄えるという省エネルギー住宅でもありんす。自然にやさしく、経済的にも優れた住まいです。
構造体の寿命である「耐久性」と、生活の変化や設備機器の変化に対応できる機能面での寿命である「耐用性」の2つの側面があります。パルコンは、「耐久性」にかんしては100年という圧倒的な性能を誇ります。「耐用性」にかんしても大空間による間仕切り変更対応など、時代の変化に十分な柔軟性をもっています。地球環境を保護する観点からも、コストパフォーマンスからも、より長く住みつづけられる住まいです。

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