Stardust

ビルト2彗星周辺のチリの回収を目的とした米国宇宙局(NASA)の探査機。

このスターダスト号には、NASA のホームページで全世界への呼びかけに応募した、三十万人の氏名を刻んだマイクロチップが搭載されています。

ビルト2彗星は、もともと太陽系の果てから飛んできた彗星だったが、1974年、木星の近くを通過したとき軌道を変えられ、

地球軌道から木星軌道にかけての間を6.37年周期で回っている。

現在地球から3億9千万qの地点にあり氷で出来た核が太陽に熱せられ水分やちりを噴出している。

Stardust は、米国太平洋時間 2004年1月2日午前11時22分(日本時間3日午前4時22分)、火星軌道の近くでビルト2彗星に 230qまで最接近し、

テニスラケットのような器具で、彗星の頭部を取り巻く雲の「ちり」を採取しカプセルに保管した。

このカプセルは、2006年1月ユタ州の空軍練習場にパラシュートで落とし回収する予定。

彗星には、 46億年前の太陽系誕生当時の物質が含まれていると予想され、本体から飛び出すチリを調べることで

惑星や生命の起源を探るヒントが得られると期待されている。

飛行計画

             1999/02/07   ケープカナベラルからデルタ2型ロケットで打ちあげ
             2000/03〜05  星間チリの採集
             2001/01/25   地球の引力で加速するスイングバイ
             2002/07〜12   星間チリの採集
             2004/01/02   ビルト2彗星に近づき核周辺に広がるチリを粒子捕獲器で収集
             2006/01/15   ユタ州の空軍練習場にパラシュートで軟着陸帰還予定。総飛行距離   52億km               
                             

その他の彗星探査計画

CONTOUR計画; エンケなど3つの彗星の核をねらう。2002/07打上げ予定    *ディープスペース4計画; テンペル1彗星へ着陸。2003年打上げ予定(NASA)      *ロゼッタ計画; ビルタネン彗星に衛星を送る.。2003年打上げ予定(欧州宇宙機関)