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あんち、はづちゃんと3人で上賀茂神社の帰りに明神川に沿って歩いていました。 この辺には土塀と石塀で囲まれた立派な門構えの家が立ち並んでいます。 これらは上賀茂神社に使えた神官たちの屋敷で、社家(しゃけ)と呼ばれるものです。 古くは15世紀からあったといわれ、現在では30軒余りの社家が残っているそうです。 その中で唯一一般に公開されているのが錦部家(にしごりけ)の旧宅・現在の西村家別邸で、庭園や家屋の内部を見ることができます。 社家に入るには,一軒ごとに明神川にかかっている橋を渡ります。 |
お屋敷にはいると、右手に小さな部屋がありました。お茶室になっていましたが、逆勝手の造りでした。
その隣は部屋はなく、廊下のガラス戸が開け放たれていましたが、ここは廊下の一部ということではなく、入口から入ってきたお客様に庭の景観を見ながらまず一服お茶を・・・という場所だったそうです。
私は最初、ここで、身を乗り出して写真を撮っていたのですが(左)、このガラス戸を額と見て景色を楽しむ(右)のが当時の見方だったそうです。なるほど。(-_-) |
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さらに進むと広縁に出ます。ここから庭園が楽しめます。解説のマップが掲示してあり、テープが流れていました。 庭園は、養和元年(1181)上賀茂神社の神主の藤木重保が作庭したものと言われています。 庭内へ明神川の水を取りいれて、「曲水の宴」のための小川(曲水川)の水としたあと、清いまま再び元の明神川へ返す工夫がされています。これが社家の庭の特徴だそうです。 |
また、縁先の庭の一部に石組をした、ちょうど大人一人が入れるような窪みが造ってあります。これは神事の前に身を清めた「禊ぎの井戸」です。 その他、神山(こうやま:上賀茂神社の御神体山)の降臨石を形取った石組などが残っていて、当時の神官達の生活をうかがうことができます。 こうした景観も間近で見られれば嬉しいのですが、お庭の保護のためか、開け放たれた縁側から見るだけでした。 |
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おもしろいな、と思ったのは、明神川というのは、上賀茂神社の境内を流れる御手洗川が神域を出たところで名前が変わったものなのですね。
それから、京都では地図で見ると南北に流れる川がほとんどなのに、この川は東西に流れています。
私たちの行った時期はまだ緑の少ない時期でしたが、4月下旬以降ですと美しい緑が楽しめるそうです。
ただし、4月下旬から5月の2週目くらいまでは府外からの観光客でごった返すので、5月の中旬あたりが一番きれいで落ち着いて楽しめるそうです。
欲を言えば、この庭を見ながら抹茶でも・・・という感じですが、何もないところで、ボーっとするのも良いかもしれませんね。
管理人のおじさんは、「人が少ないときだったら、ここで昼寝しても良いよ」なんて言っていました。
趣のある日本家屋で昼寝・・・これも良いかもね。
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建物裏にも池庭があり、椅子が置かれていてゆっくり鑑賞することができました。 |
所在地 | 〒603-8075 京都市北区上賀茂中大路町1 |
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開園時間 | 9:30〜16:30 |
開邸日 | 3月15日〜12月8日(この期間中は無休) |
入場料 | 大人500円、こども250円 |
交 通 | 市バス上賀茂神社前から徒歩5分 |
電話番号 | 075−781−0666 期間外 075−441−1202 |
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