ロンドン
朝7:00セットしておいた目覚まし時計の音で目が覚める。外を見ると天気の良い一日になりそう! ホテルのレストランでバイキング形式の朝食を済まし、8:00頃ホテルをチェックアウト。
午前中はフリーなので、ロンドン塔へ行くことにする。地下鉄「BAYSWATER」駅に行って、市内1日乗車券を購入する。値段は3ポンド。
CIRCLE LINE に乗り、EUSTON SQUARE で下車して、WARRENT STREET まで歩き、NORTHERN LINE に乗り換え TOTTENHAM COURT ROAD で下車。大英博物館の最寄り駅である。大英博物館は14:30からの営業なので中は見れないが、せめて建物だけでも見ておきたい。
続いてHOLBON まで歩き、 CENTRAL LINE に乗車。 ST PAUL'S で下車して、セントポール寺院に寄ったあと、MAINSION HOUSE からC IRCLE LINE に乗車して TOWER HILL へ向かう
10:00頃、ロンドン塔のゲートに到着するが、ゲート前は200m位、行列が出来ていたが、すんなりと中に入ることが出来た。ひとまわりして、時間的に余裕があったので、タワーブリッジを見学することにしたが、この選択は失敗であった。
日本語の翻訳機の無料貸し出しがあったのは良かったが、ここは各コ−ナをツアーでめぐる形式で、各部屋で説明を聞かないと、先に進めないシステムであった。ユーロスターの搭乗手続きは飛行機のように発車20分前までに済ませないと乗車できないので、説明もうわの空、時間ばかり気になった。
タワーブリッジを出たら、すでに12:00近くになっており、リミットまであと30分。ダッシュで、ウォータール駅方面へ走った!。地下鉄だと、時間的に厳しいと感じたので、タクシーを捕まえることにする。ちょうど、空のタクシーが流しで来たので乗車し、12:20頃、WATERLOO駅に到着。何とか間に合ったが、実に冷や汗ものだった。
ユーロスター
ユーロスター/ロンドン・ウォータールー駅
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ユーロスター/パリ北駅
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ユーロスターのロゴ
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ユーロスターは国際列車なので飛行機と同じように、搭乗手続きを行わなければいけないが、目の前のゲートは自動改札ばかりである。日本で購入したチケットは磁気化されていないので、このままでは通れない。近くにいた係員に「この切符は、どこで搭乗手続きをするのか?」聴くと、「中央の通路に行ってください」と説明を受ける。行ってみると日本の有人改札のような所があったので、ユーロスターの乗車券を提示する。ユーレイルパス使用の割引乗車券だったため、ユーレイルパスの提示を求められ、乗車開始日&終了日、パスポート番号を記入し、改札印を押してもらう。改札を抜けると、そこは手荷物検査場である。
当然X線の機械で手荷物検査をするのだと思ったが、私はフリーパスだった。そこを抜けると、空港のように、出国前のフリースペースで、乗客が自由に過ごしている。じっくりチェックしたいが、時間があまりないので断念する。
12:40頃、乗車案内があったのでホームへ向かう。コンコースからホームへはエスカレータで結ばれている。ホームにあがると、すでにユーロスターはホームに入線している。ユーロスターの編成は20両の長大編成で、私の指定された号車は8号車(1等)である。各乗降口には、ガイドが立っていたので、切符を見せると座席の場所を案内してくれてすがすがしい。
とりあえず、荷物を置き、最後尾車を眺める。ウォータールー駅は屋根がガラス張りで、モダンで明るい雰囲気である。こころなし、差し込む日差しも夏の日差しだが柔らかである。
座席に戻り、発車を待っていると、隣のホームにユーロスターが滑り込んできた。時刻表で確認すると12:43着のブリュッセル始発のユーロスターのようだ。若干遅れて到着である。そこへ車掌が新聞の束を抱えてやってきた。「新聞はいらないか?」と聞くので、"Sunday Times"を貰うことにした。が、新聞の厚いこと!日本の新聞の10部ぐらいのボリュームが1部の新聞なのであった。
12:53、定刻にユーロスターは発車した。8号車の乗車率は50%程だが、指定された座席は4人がけのボックス席であった。結構、座席は空いているのに、なぜボックス席が当たったのだろうか?
ユーロスターはロンドン市街をゆっくりと走行し、20分ほどたつと、畑の中を走行する風景に変わる。しばらくすると、スチュワーデス?がミール・サービスの注文に来た。ファーストクラスの乗客だけが、座席で食事できるサービスである。メニューがテーブルの上に置いてあり、肉(ラム)か魚(マグロ)の選択制だ。迷ったが、肉料理の方を選ぶ。
ワインもサービスで付くので、白ワインを選択し、ワインを飲みながら、ゆったりと?(それでも、160km/hほど出ているらしい)田園風景を眺めながら走る電車の中で食事を摂るというのは、優雅でリラックスできる。
ユーロスターはアッシュフォードで、さらに乗客を拾った後、10分ほどでフォークストーンを通過する。スピードが若干速くなったかな?と思ったら、いつの間にか架線が張ってある。イギリス国内の第3軌条による集電方式からヨーロッパ本土の架線集電方式に変わったようだ。(全然気づかなかった!どういう仕組みなのだろうか?)
しばらく走ると、ユーロトンネルに入るが、入ってしまえば、窓の外は真っ暗でつまらない。が、記念にスチュワーデスに頼み、カメラのシャッターを押してもらう
大陸とイギリスでは時差が1時間あるので、時計の針を1時間進める。20分ほどで抜けてフランスに入る。若干、スピードがあがってきたようである。ここで、2人のゴツイ体つきの審査官がパスポートコントロールにやって来た。パスポートにフランスの入国印(パリ北駅)が押される
次第にユーロスターの速度が上がってきて、300km/hに達したかなあ?と思った頃、車内放送で現在300km/h走行している旨の案内があった。パリまであと1時間ほどである
車窓は田園風景から丘陵の小麦畑へと変わった。パリが近づくにつれて、併走する線路の数も増えてきて、ユーロスターのスピードも落ちてきた。16:53定刻にパリ・北駅のユーロスター専用ホームに到着。パリ・北駅は行き止まりの頭端式ホームで、20両編成のユーロスターの先頭まで12両分前に進む。結構長い!
記念に是非、ユーロスターの切符を貰いたいが、どのように交渉しようか?と考えていたが、切符の集札はなく、いつの間にかコンコースに出てしまう。ヨーロッパの列車は、車内改札しかないので、切符は手元に残るのであった
ユーロスターの乗車券
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パリ
構内に両替所があったので、ポンドをフランスフランに両替する
あとの予定は、マドリッド行きの「フランシスコ・デ・ゴヤ」に乗り継ぐのだが、その前に、木曜日(8/8)に乗車予定のアムステルダム行きの"THALYS"の指定券を抑えておきたい
前売り窓口へ向かい「THALYS」の指定券を購入する。指定料金は64フラン(約1,500円)。思ったより高い!。しかも、1等は満席で、2等しか取れなかった
地下鉄4号線で、パリ・モンペリエ駅に向かう。今までに乗車した「ロンドンの地下鉄」、「ユーロスター」は日本と同じように、左側通行であったが、「パリの地下鉄」は、右側通行である。”ゴー”と音が聞こえてきて、電車が接近していることがわかるが、ふと気が付くと、後ろから電車が接近してくる。私の場合、方向感覚は人一倍敏感なのだが、電車の進入に関してはしばらく慣れなくて、どちらから電車が来るのか予測がつかない状態が続いた
途中「Site」で途中下車して、ノートルダム寺院を見学。また地下鉄に乗って、モンペリエに向かう。19:00頃、長い地下道を5分近く歩き、パリ・モンペリエ駅に到着した。夕食を摂りたいが、その前に発車ホームの確認をするべく、発車案内板を見上げると「フランシスコ・デ・ゴヤ」の案内がない!
嫌な予感がして、トーマスクックの時刻表を調べると、スペイン方面へは接続列車があるTGVの始発駅はパリ・モンペリエだが、マドリッド直通の「フランシスコ・デ・ゴヤ」だけはパリ・オステルリッツ駅始発であった。慌てて、地下鉄6号線に乗り、「Place de Italie」で5号線に乗り継ぎ、パリ・オステルリッツ駅へ急いだ。どうも、今日は慌ただしい一日である。それでも、19:25頃、無事到着
Francisco de Goya/409列車
大慌ての到着であったが、まだ発車案内は始まっていなかった。ホームの売店で、夕食にするパンやサラダ、ビールを買い込み、食事は列車の中ですることにして、しばらく構内の電車の発着を見ることにする。目の前には、何という形式化わからないが、総2階建ての電車が発車を待っている。総2階建て電車というのはJR東日本のオリジナルかと思っていたけど、そうでもないようである。この後、スペイン、オランダでも総2階建ての電車を見かけた
ふと気が付くと、17番線に「TALGO PENDUKAR」のロゴがかいている客車が止まっている。これが、今夜の宿となる列車であろうと思い車両を観察する。目に付くのは、車高の低さと、車長の短さである。もしかすると、小田急のSE車よりも短いのでは? あとで、文献で調べるとタルゴは振り子車で、スペインの悪路を高速で走るために、重心を低くし、軽量化をはかった結果、このような姿になったようである。1両あたりの車長は短いが、編成は長く25両くらい(推定です)つないでいる
タルゴ・ペンドーラ<フランシスコ・デ・ゴヤ>
パリ・オーステルリッツ駅
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一番前に、電気機関車が連結されると、発車案内板に17番線の表示が出て、待ちわびた乗客たちが一斉に移動を始める。私の指定の号車はツーリストクラス(4人個室)61号車である(この切符も日本で手配した)。ヨーロッパの車両編成は複雑だから、大変かなと思いLED表示のサボをチェックを頭端式ホームの端から開始したが、何のことはない!、後ろから2両目の電源車の隣の車両が61号車であった。
車内の方は、4人部屋ながらコンパーメント方式であり、洗面台が付いていて、ワゴン・リーのマークが入った歯ブラシ、ひげ剃りとミネラルウォータが付いていた。多少狭いながらも機能的である。ただ、通路は、狭く人が一人すれ違うのもやっとであった 同室の人は、陽気なスペインのおじさん3人であったが、英語は通じず、身振り手振りで、会話をする。車掌が改札に来て乗車券とパスポートを提示する。車掌とは、英語が通じたので一安心。乗車券とパスポートを車掌に預けて、ゆっくりする
定刻20:00、列車は、まだ日の高いオステルリッツ駅を発車した。パリ市内の線路がだ
んだん集約されて、列車は丘陵風景の中を走行する
しばらくして、車掌がドリンクはいらないか?と声をかけてくる。サービスと思って、コーラを求めたら、210ペセタ(約210円)を要求される。スペインの通貨は準備していないので困ったなあと思い、10フラン(約240円)硬貨を提示したら、了解してもらえた。結構高い!車掌が車内販売も兼務するようであり、日本の習慣とは違う
22:00頃になってようやく日も暮れ、スペインのおじさんが、そろそろ寝るか?との仕草をするので、うなずき、ベットメーキングをしようとしたが、ロックがかかっていてベットが引き出せない。おじさんが、"違うんだよ!”という仕草をして、車掌を呼びに行った
車掌は、鍵を取り出しベットを壁面から引き出し、あっという間に、上下2段のベットが完成した。車両が小さいながらも、実に機能的に出来ているので関心。私の切符で指定されたベットは上段だったので、梯子で上段にあがり、早速寝ることにした。日本の寝台と違ってカーテンがなく、転落防止用の綱もなかった。、同室の人も陽気なおじさんだし、寝相もいいから大丈夫だろうと思ったら、疲れていたのか、すぐに眠りにつくことが出来た

「フランシスコ・デ・ゴヤ」の乗車券
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