三高歌集

山岳部歌

昭和二年 西堀栄三郎他 作詞

現在Realplayer(無料)をダウンロード後インストール(Netscapeなら\Netscape\Communicator\Program\Pluginsに)されますと、Realplayer が組み込まれます。三高の旗をクリックして、お待ち下さい(Java起動に1〜2分かかります)。realの画面がでましたら左側の三角をクリックしてください。もちろんRealplayer plusでも歌が流れます。最新のRealplayerは音質が大変よくなりました。

1
吹雪のする日はほんとに辛い
アイゼンつけるに手がこゞえるよ
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに


ふぶきの するひは ほんとにつらい
アイゼンつけるに てがこごえるよ
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

2
目の果て知れない真白の斜面
さあッと辷ればあの雪煙り
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

めのはて しれない ましろのしゃめん
さあッとすべれば あのゆきげむり
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

3
深い谷間をラッセルすれば
スキーの上には新雪五尺
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

ふかい たにまを ラッセルすれば
スキーのうえには しんせつごしゃく
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

4
煙い小舎でも黄金の御殿
早く行きたい谷間の小舎へ
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

けむい こやでも こがねのごてん
はやくゆきたい たにまのこやへ
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

5
天幕の中でも月見が出来る
雨が降ったらぬれゝばいゝさ
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

テントの なかでも つきみができる
あめがふったら ぬれればいいさ
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

6
荒れて狂ふは吹雪か雪崩
俺達ぁそんなもの恐れはしない
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

あれて くるうは ふぶきかなだれ
おれたちぁそんなもの おそれはしない
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに
7
雪のまにまにちらちら光る
明日登ろうよあの頂上に
雪よ岩よ我等が宿り
俺達ぁ町には住めないからに

ゆきの まにまに ちらちらひかる
あしたのぼろうよ あのいただきに
ゆきよ いわよ われらがやどり
おれたちぁ まちにはすめないからに

ダークダックスの雪山賛歌の元になったが、雪山賛歌では作詞西堀栄三郎、作曲アメリカ民謡となっている。歌として整理され、リフレ−ン部分をはじめに持ってきて繰り返しを止め、歌詞の順序、内容もかなり変わってしまっている。
小津安二郎監督の「小早川家の秋」でも、小早川家の娘の恋人が北海道に赴任する時の送別会で歌われている。主人公が三高山岳部の出身であることを意味するように。

yukiyama 同窓会報7(1955)の四手井綱彦氏の記事によると、昭和の初め頃、山岳部の諸君が關温泉におけるスキー合宿の帰途、冬山登山を試みたが、連日悪天候に遭遇し、キャンプの中の退屈を紛らわすために、オーマイダーリング(クレメインタイン)の節で各人の作った歌詞を歌ったものであるとされている。従ってリフレ−ン部分は合唱し、前半はメンバーのそれぞれが思い着くままに歌うという形になっている。演奏では「雪のまにまに」を「雲のまにまに」と歌っているが、海堀昶氏が山岳部のコンパの折に「雪のまにまに」と確認したとのことである(私信)。なお、雪山讃歌の歌詞著作権由来記  高村奉樹も参照願いたい。群馬県吾妻郡嬬恋村鹿沢温泉紅葉館わきに雪山賛歌の碑(左図)が建てられている。

元歌のClementineに関心を持たれる方はいとしのクレメンタインを御覧下さい。『京大の歌』CD収録曲に寄せて 谷川清  −京都大学創立100周年記念出版−京都大学の精神 には、大正8年〜昭和9年までD.エルダー先生が教鞭を執っておられ、Clementineを教わったという生徒も多く、西堀らがこの曲に乗せて作詞したのも容易に考えられようと書かれている。
INDEX  HOME