星の王子さま
宇宙のことを授業で習った時は終(はて)がない宇宙を思い浮かべて寝られないこともあった。「どうなってるんやろ・・・?」私の場合はそれだけのことで、それ以上の勉強にも興味がなかったし、星座もあんまり覚えられなかった。誰でもが知っているオリオン座は冬の空に大きくくっきりとした形を見せるので、唯一私が知っている星座ともいえるし、2月生まれの私にはなんとなく親近感がある。
有名な「星の王子さま」を初めて読んだのは高校生の時だった。
「たいせつなことは目に見えないんだよ」というキツネの言葉。深く深く心にしみた。最近になって読み返してみて、1度目はそうそう、こういう話だったなあ、ここんとこ好きだったんだなあ・・・と思い出すように読んでいたが、本を閉じたらまた読みたくなって、2度目、3度目と立て続けに読み返した。読み返す度に感想が変わってくる。今までの人生で経験したことがグルグルと思い返され、「星の王子さま」の言葉とあちこち重なる部分が出てくる。「バラの花はたくさんあるけど、心配し、世話をした1本のバラはほかのバラとは違うバラになる。」 王子さまは小さい星に帰って行った。そう思って空を見上げると星全体が笑っているようだと書かれていたのを読んで、私も死んだら星に行くことにしよう〜、どの星がいいかな?オリオン座しか知らないしな。出来たらオリオン座の三つ星の真ん中がいいなあと勝手な想像で決めてしまった。どんな星なんだろうと調べてみると、ε星『アルニラム(“真珠の帯”という意味のアラビア語)』だということがわかった。ほんとに星のところへ行けるなんて、誰も信じちゃいないけど、私はアルニラムへ行くことにしておいてね。言うたもん勝ち!!
2005.01.12.
2003.7.9. |