夏、お子様のはなし

ロバの耳
ピノキオの冒険旅行で、アンローダーのポジションについていた時のことである。アンローダーでは、アトラクションに乗って一回り、降りる時のご案内をする。
ある時、降りてきた小学校低学年くらいの女の子が、両側に束ねた髪をパタパタさせて、
「ロバになっちゃった〜」
と。
ピノキオの話をちゃんと知ってのこの仕草、“かわいい!”としか言いようがない。ここは気の利いた返事をすべきなのだが・・・非常に難しい。
“勉強していれば大丈夫” ・・・ ディズニーランドで”勉強”は言いにくい。
“遊んでばかりいなければ大丈夫” ・・・ これも、遊ぶ場所であるディズニーランドでは言いにくい。
これしか浮かばず、結局気の利いた言葉を返せなかった。
“いい子にしていれば大丈夫” これならまだよかったかな?

葉っぱの入場券
イッツ・ア・スモールワールドのエントランスにいたときのこと、おじいさんらしい人に抱かれた小さな男の子から“紅葉した葉っぱ”を渡された。受け取ったけど「?」 と不思議に思っていると連れのおじいさんが
「入場券の代わりだそうですよ」
と。
それなら、とにっこりして
「ありがとう、これで乗れるよ、楽しんできてね!」
と見送った。
その葉っぱ、今も大切に残してある。


松ぼっくり
これはカストーディアル勤務のときの話である。
ディズニーランド内には松の木が多数ある。子供が“松ぼっくり”を気にしていて、お父さんらしい人が私に
「松ぼっくり、拾っていいですか?」
と。明確にダメ、というものでもないと思うので、柵の中に入らなければ、とお答えした。丁度その時、一度バックスレージに行く途中で、裏に大きな松ぼっくりがあることを思い出し、一つポケットに入れて戻った。
でも、残念ながらその親子には会えなかった。松ぼっくり拾い、楽しめたかな?


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