春、迷子のはなし ◆2026.10.26追記  

ディズニーランド、迷子の数がどのくらいかはわからないが、少なくないと思う。私の周りでも保護者と離れてしまったお子さんが何人もいた。“保護者”と書くのは、お子さんが必ずしも“親”と一緒とは限らないからである。
ディズニーランドとディズニーシーの迷子で有名なこと。これは、迷子の放送を行わない、ということである。だけどこれは何もしない、と言うことではない。無線などでキャストに情報共有して捜索するし、迷子センターにも情報が集まる。なので、迷子放送しなくても見つかる、となる。

さてキャストが迷子らしい子供を見つけた場合、まずはお子さんに話しかける。迷子かどうかの確認である。泣いているなら迷子であることはまず間違いのだけど、すぐ近くに保護者がいて探しているからかもしれない。話しかける動作をすることで気がついてくれることもあり、ここで解決することもある。まずは、「はぐれちゃった?」などと話しかけ、次に名前は? 誰と来たの? と言ったことを確認して行く。最初泣きじゃくっていた子供も笑顔で話しかけていると落ち着き始めて返事ができるようになってくる。この時、子供と目線を合わせるために姿勢を低くして、と言うのはよく言われることで、意識して行うことになる。まあ、自然に姿勢は低くなるのが、子供と対応することの多いキャストの特性でもある。
この時、迷子シールが貼ってあればそれを使うこともできる。迷子シールには、電話番号と名前、年齢を書く欄があり、記入後に上に更にシールを貼ることで普段は見えないようになっている。表のシールを剥すと見えるようになっている。これがあれば電話をすることも可能になる。
キャストが迷子をみつけたら、無線で情報共有し、最初周辺を歩いて保護者がいないか探す。その時、どこではぐれたか、一緒に来た人のは誰か(お母さんお父さんなど)、大人の人の服装など、聞けるだけ探すことになる。10分から15分、探してもダメな時は迷子センターに案内することになる。普段、ディズニーの世界観を守るためにキャストは担当のエリアを超えて移動することはできない。例えば私は、ファンタジーランドのコスチュームを着ているので行ける範囲はファンタジーランド内のみである。だけど、迷子の時は緊急時扱いでそのまま迷子センターまで案内できる。案内すればここで作業はおしまい、となる。
私が行ったのは・・・? 周辺捜査の直前までである。大泣きしている子供を他のお客から「迷子では?」と言われて対応した。その時の持ち場はエントランス。原則離れられないのだが、迷子ではそうも言っていられない。応援を呼んで迷子の対応を続けた。ちょっとの間エントランスが無人になったけどこれは何も言われなかった。
また、無線で迷子の連絡を受けることもある。性別、服装、年齢、名前などである。無線を聞けない人にも情報を共有してそれらしいお子さんがいないか、可能な範囲で確認する。時には隣のアトラクションから迷子情報が来ることもあるので、それも共有する。
迷子の反対、保護者側からの問い合わせもある。これも経験があるのだが、保護者の方から、
「迷子センターに誰がいるか分かりますか?」
みたいな感じでの問い合わせだった。まるで〇〇はどこですか? みたいな感じで緊張感がないような感じだったので最初迷子のこととはわからなかった。もう一度聞きなおしてお子さんが迷子になっている、と分かった。最初に「子供が迷子なのですけど」みたいに聞かれたらすぐに対応できるのだけど、あまりにも冷静に聞かれたものだから・・・。この時は迷子と分かった直後に迷子センターに連絡。お子様の名前、服装などを伝えて保護されていることが確認できた。迷子センターへの道順をご説明。でも・・・妙に落ち着いていたな・・・?

ここでもしお子様が迷子になってしまったときのことである。
もしお子様を見失ったら? 早めにキャストに声をかけることである。お子様の名前、年齢、性別、服装。そして見失った場所などである。キャストはすぐに無線等で近くのキャストに知らせるので、それらしいお子さんを見かけたら声をかけ、確認出来たらすぐに再会できる。そして、お子さんにも、もし迷子になったら、すぐにキャストに迷子になったことを知らせるように言っておくとよい。自分の名前が言えると理想的である。大切なのは自分たちで探しすぎて時間をかけすぎないことである。時間がたつと距離が離れたりして、見つけにくくなってしまう。早い方が良い。キャストに声をかたあとに自分で見つけたら? これはキャストに知らせてほしい。それまで探しているだろうから。見つかったことを伝えたら、きっと「見つかってよかったです。楽しんでいってくださいね。」みたいに笑顔で答えてくれるだろう。迷子が見つかったこと、キャストは自分のことのようにうれしく思ってくれる。声をかけた直後に見つかったら? これも「よかったです」と言った感じて笑顔で答えてくれるだろう。

さて、大人同士で同行者と離れたときは・・・?
迷子ではないが、大人同士のお客様で同行者とはぐれてしまうことはある。そんな時はどうするか? 迷子センターは子供だけが対象なのでつかえない。もちろんスマートフォン等があれば連絡し、待ち合わせることが可能であるが、それがないときは? メインストリートハウスで伝言サービスを行っているのでそれを案内している。キャストが“同行者とはぐれて連絡手段がない”と相談されたら伝言サービスを案内するので、他の人も同じようにキャストに相談すれば伝言サービスで連絡が取れることになる。何かあればメインストリートハウスにどうぞ!


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