春、キャストは耳ダンボ?
ある日、アドベンチャーランドからシンデレラ城の隣を抜けて出勤しようとしていたとき(コロナの時のこと)、どこからか
「すみませ~ん」
と聞こえてきた。前を歩いていたキャストが即座に反応、私も即座に声の主を探した。
声の主はちょっと離れた場所のお客様で、既に近くのキャストが対応していた。つまり、この声に3人がすぐに反応したことになる。これ以外にも、子供の泣き声にもすぐに反応する。迷子や怪我の可能性があるからである。こういう反応・・・条件反射みたい。これもキャストの特性だと思う。
さて、呼ばれたときは当然として、キャストはお客様同士の会話にも反応したりする。一例、これは逆に勤務が明けて帰るときのことであるが、4人家族のそばを通ったとき、“カリブの海賊はあっちだったかな?”みたいな会話が聞こえた。方向がわからないようだったので、
「カリブの海賊はあちらです。」
とお声がけした。問い合わせる前の反応に、お客様はちょっと驚いていた。その次、カリブの海賊に向かって曲がるところでもお客様の様子を見て、「カリブの海賊へはこちらからどうぞ」とお声がけした。
キャストはお客様の会話にも耳ダンボ? 決してそういうわけではない。ただ、ディズニーランドに関係する単語があると即座にセンサーが反応する。それ以外でも“お手洗い”や“トイレ”などにも反応する。もちろん、なんの対応も必要なさそうならそれっきり。すぐに忘れてしまう。でも、対応した方がお客様のためになる、と思えばすぐに反応する。つまり、決してお客様の会話に関心があるわけではなく、必要な時には、聞かれる前に対応しようとする心がけ(?)の結果だと思う。もちろん、聞かれるまで反応しない、というのも間違いではないと思う。実際、ディズニー以外で、そうしているお店なども少なくない。でも・・・私としては、ディズニーであれば、ゲストにハピネスを提供するために、聞かれる前に対応したいと思う。ほかにも、どこか探しているようであれば、迷っているようであれば、“どこかお探しですか?”とお声がけする。
お客様の秘密の会話・・・決して聞いていませんよ!
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