マーメイドラグーンシアター
マーメイドラグーンシアターは、アリエルのミュージカルショーであった。アリエルやセバスチャンたちが音楽に合わせて踊りまわる。ショーでは、アリエルが客席の上も泳ぎまわり、セバスチャンやフランダーも客席の前や横の通路を走り回る。キャラクターとの距離が近いこともショーの魅力である。このほかにはオーディオアニマトロニクスのトリトン王、映像でアリエルのお姉さんも出てくる。

残念ながらコロナ時に中止になり、その後再開されていない。



ショーの中心は言うまでもなくアリエルである。前にも書いた通り、客席のすぐ上を泳ぎまわる。時にはすぐ近く、手を伸ばせば届きそうなくらいに、アリエルの尾びれが当たりそうに感じることもある。もちろん安全な距離はあるのだが、ときにはアリエルが降る尾びれの風があたることもある。そして、アリエルはとてもかわいいし、すぐ近くで手を振ってくれたり、素敵な目と視線が合うことさえある。
そんなショーについて、私流の紹介をしてみる。
なお、ここでの記述であるが、“アリエルを演じる人”といった現実的な内容、またショーの内容も具体的に記述することをあらかじめご了承願いたい。

1. ショーを見てみよう
1.1入り口

マーメイドラグーンシアターは、マーメイドラグーンの海底部分(屋内)の一番奥にある。入り口は沈没船になっている。ショーはだいたい30分間隔で始まるが、ときに45分間隔になることもある。ファストパスの発券もある。ショーの終わりは早く、20:30頃に終わることもある。後で見よう、と思っていると締め切られてしまうこともあるので注意が必要である。ショーへは、満席でなければ、ショーの開始5分前程度でも入ることができる。が、それ以降は締め切られてしまうこともある。
ショーは、30分間隔のときは毎時00分と30分に開始することが多い。混雑時でなければ、比較的入りやすいアトラクションである。ショーは約15分。比較的長いので他のアトラクションのファストパスや食事の予約があるときには注意が必要である。前回のショー開始直後に入ると開演待ちに約30分、ショーの終了まで45分必要になる。
ショーは30分間隔であるが、入場は随時おこなっている。入り口は沈没船の形をしている。入ってみよう。

1.2ロビー
沈没船の中に入ると青い光に包まれた細い通路を抜けてゆく。タイミングによってはここで待たされる。その先にロビーがある。見上げると泡や貝殻のような飾りがあり、海面からの光りのような青い、揺れ動く光に包まれてる。隠れミッキーもあるので探してみるのもよいだろう。
ここから先、シアターへの扉は7つくらいあり、早い時間に入ると奥の扉の前から案内される。鎖で区切られていて、区切られた範囲ごとに、奥の扉からシアターへの入場となる。それまでここで待つ。なにもない部屋なので退屈、かもしれない。
シアターへの入場は、ショーの開始の7,8分前になる。扉はすべて同時に開くが、入場できるのは奥から、キャストさんに案内されてからである。それまで待つ必要がある。

1.3シアター
シアターは中央の円形のステージを中心に、座席はそれを囲むように配される。10列以上ある。席は奥の方から、と誘導される。見やすい席もだいたい奥の方である。席の詳細は後述する。
早めに入ると数分間、ショーの開始を待つ。シアターは中央のステージ同様、円形になっている。全体は円筒形である。入り口上にカーテンで囲まれた一角がある。ここはトリトン王が出てくる場所でもある。
シアターはなかなかきれいなのだが、ここはショーの始まる前も撮影禁止なのでご注意のこと。

1.4ショー
ショーが始まると、最初にヘラルドが。そしてトリトン王が、セバスチャンが出てくる。トリトン王はオーディオアニマトロニクスであるが、ヘラルドとセバスチャンは人が演じている。続いて人魚たちが映像で出てくる。これはアリエルのお姉さんである。お姉さんたち、人魚だけあって歌声はとてもきれいである。
そして最後にステージ中央からアリエルが出る・・・はずが?

アリエル、ステージ上だけではなく、客席の上も泳ぎ回る。どこから出てくるかはショーを見るまでのお楽しみ、としておこう。
ショーは約15分間。アトラクションとしては長いのだが、あっという間に終わってしまうように感じてしまう。


2.アリエルの魅力
アリエル、東京ディズニーリゾートではミッキーのフィルハーマジックでもアリエルに会える。グリーティングもあったが残念ながら2020年1月で終了してしまった。それぞれで魅力あるアリエルであるが、私にはマーメイドラグーンシアターでのアリエルが最も魅力的に感じられる。人が演じているからかもしれない。アリエルの容姿、歌声、踊り。どれも素敵なのだが、私が一番魅かれるのはアリエルの目である。アリエルを演じる人は何人もいるのだが、みんな魅力的な目をしている。アリエルが客席の上を泳ぎまわるとき、運が良いとアリエルと目が合う。まれに、アリエルに見つめられるように感じることもある。そうなると、天にも昇る思いである。

さて、私はアリエルのファン、となる。ところで他の出演者、セバスチャンやフランダーは? もちろんファンがいる。出演者を見分けていて、その人のファンもいる。が・・・私には区別はつかない。が、演じる人は私のことも覚えているのか、離れてみてた常連さんから「セバスチャンが挨拶してたけど、(私が)アリエルばかり見てるから行っちゃった。」とか・・・。


3.客席の案内
客席は中央のステージを囲んで円形に並んでいる。その端の入り口の上にはトリトン王がいる(入場時はカーテンで隠れている)。
客席は大きく5つに分かれているので、これをステージに向かって左からブロックA~Eと呼ぶことにする。言葉では分かりにくいので、図を参照してほしい。シアターの一番奥、トリトン王の正面になるのがブロック Cである。入口に一番近いのがブロック AとブロックEとなる。各ブロックには10列程度あるので、ステージに近いところから1列2列と呼ぶ。



ショーを見る人の一番の関心事は、”良い席はどこか?”だろう。基本的にはどの位置でも楽しむことができる。とはいえ、多少見えにくい席もあるので、まずそれを書いてみる。
 ・ブロック AとブロックEの入口に近い席はトリトン王が近すぎて見えにくい。
 ・各ブロックの外側、ステージから遠い席は天井が低く、圧迫感がある。
最後列とその前はお勧めしない、というのが私の正直な気持ちである。とはいっても、落ち着いてジョー全体を見る良さもあり、ここが好きな常連さんもいる。

ではいよいよ良い席である。
まずはブロック C。正面にトリトン王を見る席である。ステージ全体が見やすい。そして、アリエルのお姉さんたちが上から降りるスクリーンに写るが、この6つのスクリーン全てが楽に見えるのはブロック Cである。
だけど、他のブロックにもよいところがある。たとえばブロックB/ブロックDもアリエルとの距離が近い。そして、セバスチャンやフランダーも近い。ここが好きな常連さんも多い。

ここで、私のおすすめの席を紹介する。個人的意見である。なお、左右はステージに向かっての右側、左側である。

(1) アリエルが飛び込んでくる席
ブロックBの約5列目の中央、ブロックC 4/6列目中央。この辺りにアリエルが勢い良く飛び込んでくる。その時、手を振ってくれるし、運が良ければ目が合う。Webでも、ブロック Cの5列目を最上の席、と紹介していたりする。
アリエルが飛び込んでくるので良い席ではあるが、そのときはスポットライトの強い逆光でアリエルの顔が見えにくいのが残念である。

 (2) アリエルとすぐ近くで会える席
ブロック Cの1~2列目左側。アリエルがこの付近の低い位置を泳ぎ、一時制止する。至近距離であり、ときにはアリエルと目が合う。スポットライトが強くないのでアリエルの顔も見やすい。が、アリエルの気まぐれで3、4列目ばかり見たり、ブロック Dばかり見たりもするのでご了承を。

 (3) ブロック C 最前列
  アリエルは、中央のステージの上にいる時間が長い。なので、最前列は比較的アリエルと近い時間が長くなる。その中でもブロック Cはその時間も長く、アリエルが手を振ってくれることも多い。

 (4) ブロック E最前列中央付近
  ここはアリエルが最初に客席に向かって泳ぎに出る場所である。その時目が会いやすいのと、ショーの後半でアリエルがトリトン王に向かっている時に何回か手を振ってくれることが多い。ここを好きな常連さんも多い。

お勧めの席を上げてみたが、そのときのアリエルの気分にもよる。いろいろ楽しんでみてほしい。


4.アリエルの魅力
マーメイドラグーンシアターの主役は言うまでもなくアリエルである。だから、ショーの魅力はアリエルの魅力、と言ってもよいだろう。
アリエルの魅力、やはり“目”だろう。照明の関係か、目が輝いて見える。運よく目が合うと、ぞくぞくしていまう。そのとき、たいていは笑顔なのでたまらない。
そして、アリエルはショーの中でいろんな表情をみせてくれる。これがまた、表情豊かさでとても魅力的である。
更に、演技もまた良い。ワイヤーを生かしたダイナミックな動きである。


5.シアターでのあれこれ
5.1手拍子
ショーの中で、2回手拍子を求めてくる。2回目は普通の手拍子だから簡単である。しかし、最初の手拍子は普通の手拍子と違って等間隔ではないので慣れないと難しい。逆に、ここで正しく手拍子している人は慣れた人、となると思う。正しく手拍子をできれば気持ちが良いのだろうから、。ここでその手拍子にリズムについて書いてみる。

手拍子の間隔、こんな感じである。
”一緒に手拍子“(セバスチャンの声)
○  ○  ○○ (数回繰り返し)
”私を見て”(アリエルの声)
○ ○ ○ ○○ (数回繰り返し)
最後が
○ ○ ○
となる。
とはいえ、これだけではわかりにくいだろう。だけど方法はある。それは、円形スクリーン(劇場上部周辺)の人魚たち(アリエルのお姉さん)が手を叩いているのでそれに合わせることである。
手拍子、他のお客とやっているだけでずいぶんと一体感がある。ぜひやってみてほしい。

5.2アリエルは何人? 出演のパターンは? 見分け方は?
私より詳しい常連さんの話では約13人だそうだ。多く感じるが、かなりキツイ演技だろうから頻繁に交代するのでこのくらいは必要なのだろう。
マーメイドラグーンシアターは、朝の9:00から20:30まで30分間隔でショーが開始する。日によっては45分間隔に伸びることもある。そして、アリエル役は2時間間隔で出演する。つまり、9:00に出演した人は次に11:00に出る。続いて13:00に出演して終わりとなり、後半は別の人と代わる。代わった人は15:00、17:00、19:00と出て終了。出演が2時間間隔でショーが30分間隔だから、アリエル役は4人となる。そして前半と後半で1日合計8人必要になる。
1日8人とすると、週何人必要か? 一日8人で週休二日とすると、8×7÷5=11.2 つまり最低12人となる。休暇等を考えると13人というのは妥当だろう。
出演のパターンであるが、後半を2〜3日続けて前半、そして2日ほど休み。これを繰り返すようだ。

ところで私は何人見分けているか? 全員、と言いたいところだか、かなり怪しい。10人くらいは見分けていると思うが・・・。
怪しい理由、アリエルは見た目だけでは区別しにくいからである。はっきりと見分けられる人も中にはいるが、似ている人も多い。そもそもアリエル役の人は同じ髪型で同じ声。そして身長も同じくらいで体型もほぼ同じ。となると、見分けるのは顔くらいしかないのだが、似ている人も多い。
私の場合、顔や腕などの他に微妙な演技の違いも合わせてなんとか見分けているのが現状である。演技、基本的には同じであるが、それでも個性はある。見分けるポイントみたいなものがあってそれを知っていると区別しやすい。具体的な例で言うと、最初にアリエルが出てくるときである。体を真っ直ぐにして出てくる人、尾びれを振る人、尾びれに加えて手を動かしながらでる人・・・という具合である。
アリエル役によっての演技の違いが分かると、今いる席に向きやすいタイミングも分かるので、その直前に手を振ることもできる。そうなると、アリエルも覚えてくれる・・・かな?

5.3アリエルの投げキッス その1
ショーの中でアリエルが客席に向かって投げキッスをしてくれるときがある。ショーの中で1回2回程度で、やらないときも多い。だから見ることは少ない。ではどこに向かって? これはいろいろである。ただ、声援を送ってくれるグループにすることが多いような気もする。投げキッスとなると、元気なグループは大きな歓声をあげたりする。これは嬉しいだろうな、と思う。もし私に向かってしてくれたら・・・それは最高だろうな、と思う。<

さて2018年3月の日曜のことである。この日は朝、8:30頃にマーメイドラグーンシアターに行った。3月ということでパークはかなり混んではいたがマーメイドラグーン近辺はまだそれほどでもなかった。入り口でキャストさんから”今日は早いですね”といわれる。シアターへは平日夜、最終回に行くことが多く、そのイメージが強いからか、朝行くと時々言われる。中に入ると開園直後にまっすぐに行った訳ではなかったが、シアターのロビーには誰もいなった。つまり私が最初の客ということになる。閑散としていたロビーもその30分後、開演直前には多くの人が集まっていた。
8:50を過ぎた頃にシアターに入場が始まる。だいたい待っていた順に入れる。皆さん思い思いの席に向かうが、一番の人気は奥の最前列ステージの正面になる。ここはすぐに埋まる。だけど初めから3列目4列目あたりに行く人も多い。これも一番奥の正面のブロックから埋まってゆく。ショー全体を見るには一番奥のブロックがよく、最前列よりも少し後ろの方が見やすい。そして、アリエルが上を泳ぎまた客席に向かって飛び込んでくる5列目あたりも人気が高い。席はほぼ埋まったように見える。
9:00、シアターが暗くなりショーが始まる。まずはタツノオトシゴ(ヘラルド?)が、続いてセバスチャンが出てくる。アリエルが出るのはその後である。このとき、アリエル役が2日前の金曜日の最終回と同じと気がついた。この娘は尾びれの動かし方に特徴がある。アリエル役の人、何人もいるけど見分けるのは難しい。髪がみんな赤毛になっているし声も同じ(というより本人は話さない)。顔も似ているので見分けにくい。でも、この娘のように演技に特徴があるとわかることもある。
金曜日のこと、アリエルは私に向かって何回か手を振ってくれた。この娘は何回か見ているので覚えてくれているのだろうか?(自信がない・・・)  このときのアリエルの演技、尾びれの動かし方の他にもうひとつ特徴があった。後半にフランダーを驚かそうとしてその直前、客席に向かって”シーッ”のポーズをすることである。これをやる人は少ない。ここで思ったこと、アリエルに対して私が同じシーのポーズを返したら・・・? アリエルはどんな反応をしてくれだろうか? これはアリエル役個人を見分けていて、演技の違いを知って構えていないと難しい。実は以前からやってみたかったのだが、気がついてからやろうとしても間に合わなかったのである。でも今回ならできるだろう。しかし・・・そのときには天井からのスポットライトが私にもあたっているはず。つまり私自身が他の観客からも見られてしまう。もしアリエルに無視されたら? それも心配ではあるけど、私だけが目立つかもしれない、ということで勇気がいるが、やってみようと思う。そのタイミングは、アリエルが2回目の手拍子を求めた後である。
ショーの後半、その時が近づいてきた。フランダーが反対側から走りこんで私の隣の通路に入り、ステージから少し離れる。そこへアリエルが近づいてゆき、”シーッ”のポーズ。期待通りだいたい私の方向を向いている。アリエルからは私が見えているはずである。その瞬間、自然に手が動いていた。でも気が付いてくれたかどうかは分からない。思ったよりちょっとタイミングが早かったこともあり、アリエルの表情を確かめる余裕はなかった。その後ショーは何もなかったかのようにいつもどおり流れてゆく。アリエルは見てくれたかな? そして、私の行動、他の人からどう見えただろうか? このときのアリエルのしぐさ、後ろからは見えないから、ステージを挟んだ反対側からは私だけが見え、不思議に思われたかも? そう思うとちょっと恥ずかしさも出てきた。ドキドキしているのがわかる。でも、アリエルは気がついていてくれたようだ。少し後に、ステージの反対側から私に向かって手を振ってくれた。でもその直後に私のすぐ後ろの席で歓声が上がった。方向は同じだからアリエルがその人たちに手を振ったと思われたのだろう。だけど目は私に向いていた(と思う)。

そしてその次・・・アリエルは下を向いて私の席のあたりに向かって手を振る。どこに向くかはそのときによって違う。私の席より少し後ろに向かって手を振ることも多い。私から手を振ると気がついてくれることが多いが無視されることもある。が、今回は最初からはっきりと私を見て手を振ってくれた。目が合う時間も長い。すぐに手を振り返す。そして次の瞬間、私に向かって投げキッスをしてくれた。このタイミングでの投げキッス、非常に少ない。だから、私の行動へのお礼みたいなものなのだろう。直後、今回もすぐ後ろの席で大きな歓声が上がった。当然だろうな、と思う。アリエルの投げキッス、高いところからのときが多く、こんな近くでしてくれることは滅多にない。”アリエル、私に投げキッスしてくれたんだよ!”と言いたくなる。だけどすぐにどうでもよくなった。アリエルが私にお返しの投げキッスをしてくれた。そう感じただけで最高の気分である。

そして、これがきっかけで、このアリエル役の娘、私を覚えた。


5.4 アリエルの投げキッス その2 隣席のお兄さん
マーメイドラグーンシアターでのショー、楽しみは色々あるが、一番はやはりアリエルの魅力だろう。アリエルは客席の上を泳ぎ回り、時には客席に向かって手を振ってくれる。運が良いと、アリエルと目が合う。アリエルの目はとても素敵である。
マーメイドラグーンシアターでは、アリエルが客席に向かって手を振ってくれる。そして、たまに投げキッスしてくれる。いつもやってくれるわけではない。現実的な表現をお許し願うなら、アリエル役によって違う。わりとあちこちにしてくれる人もいれば、全くしない人もいる。ただ、投げキッス、多くの場合は距離が離れた人に向かってである。
だけど、人によっては低い位置から投げキッスしてくれる。やってくれる人はかなり限られる。そして、毎回ではない。だから、そういうチャンスに合うととても嬉しいだろう。
幸い、私は何人かのアリエル役に覚えられていて、そのうち一人は私に気が付くと大抵、私に向かって投げキッスしてくれる。と言っても、時々する投げキッスを、偶然その方向近くにいる私に向かってやってくれる、というだけのことである。それでも目が合っての投げキッスは格別である。初めてやってくれた時はぼーっとしてしまったと思う。
ある時のショー、その時のアリエル役、その1で書いた人であった。それ以降、何度も投げキッスしてくれる。だけど、私に気づいてくれないと意味はない。だから、私の席あたりに目を向けるタイミングで手を振る。運よく、気がついてくれた。あとは投げキッスをしてくれることを願うだけである。この回、私の隣には若いカップルがいた。すぐ隣は男性である。アリエル、何回か私に向かって手を振っている。隣の彼もそれに気がついたようで、アリエルに向かって手を振っている。
ショーも終わりが近づいた。ステージ前方から私の真上付近に来る。この時、早めにアリエルの方を向いて手を振る。アリエルは非常に低い位置で泳いでいる。そして、期待通り私に向かって手を振り、投げキッスしてくれた。
ここで隣の彼、舞い上がってしまい、思わず声を出してしまった。それもそうだろう、アリエル役はみんな魅力的だし、照明のおかげで目が少女漫画のように光って見える。そんなアリエルが至近距離から投げキッスしてくれるのである。驚かないわけがない。何回も見ている私でもそうなのだから。
<
ショーが終わった時・・・。彼女が彼に向かって言った。
なに浮かれてんの!
その後のことは私は知らない。喧嘩になっていなければいいけど・・・。

5.5 マーメイドラグーンシアターの常連さん
東京ディズニーリゾート、年間パスポート利用者は多い。年間パスポート利用者はショー中心に楽しむ人が少なくないようだけど、アトラクション利用が多い人もいる。当然、各アトラクションには常連さんがいることだろう。私もいくつかのアトラクションをよく利用していて、なじみのキャストさんが軽く声をかけてくれたりする。つまり常連、である。
では、アトラクションの他の常連さんと知り合うことが出来るか? これは非常に難しい、というより無理なことも多い。ショーであれば同じ場所などで何回か見かければ常連さんがわかるだろう。それに、なんとなく常連さんは分かる。でもアトラクションだと1日中動いているから会うこと自体少ないと思うし、仮に近くにいても待ちの列があるので見かけること自体少ない。仮に常連さんに気が付いたとしても近づくこと、話しかけることは難しい。
だけどライド型でないアトラクションであれば、常連さんと知り合うことも可能である。東京ディズニーランドではトムソーヤ島である。最初に知り合った常連さんもここである。だいたい同じ時間にめがけてゆくと常連さんが居たりする。そしてもう一つがタイトルにあるマーメイドラグーンシアターである。私は、マーメイドラグーンシアターの常連でもある。多いときには週に数回行くこともある。なじみのキャストさんもいて、比較的空いているときなどはキャストさんと短時間だけど話をすることもある。だけど行くのは、平日であれば最終回のみとなる。それでも、常連の中でも多い方かな?と思っていた。しかし、上には上がいるものである。

2017年3月後半の月曜日、会社帰りに東京ディズニ-シーに行った。この日の朝、もう春なのに雨に雪が混じるなど散々な天候だったので東京ディズニーリゾートは空いているかと思ったがさすがに春休み期間、残念ながらいつも通りの混雑であった。この日のマーメイドラグーンシアターの最終は20:00であった。実はこの年の2月、シアターの公演は早い時間に終わったり不意に開始が遅れたりなど乱れていた。会社帰りに寄ろうとしても無理だったりした。それが3月頃からようやく正常化してきた感じである。この時問なら無理なく会社帰りに寄れ、その後にラウンジで一杯飲める。この日、念のために急いで19:00頃に着いたところ待ち時間は60分になっていた。キャストさんに最終公演が20:00なのを確かめ、その前は? と思って聞くとどうやらもう1回先にやるらしい。見てる間に待ち時間が25分に変わった。ひとつ前は19:30の公演のようだ。列がないので19;30の締め切り直後に入ればよい、と判断して他でちょっと時間をつぶし、19:20頃に戻った。この時間、19:30の回の呼び込みの最中で、どんどんお客が入ってゆく。ここで入ってしまうと終わり頃の入場だから後ろの席になったりする。これでも十分楽しめるけれど常連としてはもっと良い席で見たい。様子をみながら締め切られた後に並び、19:30頃にプレルームに入る。マーメイドラグーンシアターは一番奥の扉から順に入場となる。希望する席によっては、ここに入っていないと難しい。最初の扉の最前列、とはならないけれど2列目、まあまあの場所である。この場所、両側に座れる場所がある。座ることを優先すると扉から遠くなって入場が遅れるのだがそれでも座る人が多く、座る場所から塞がっているのだけど今回はみんな立っていて、2列目付近に座れそうなので座って待つことにする。
ここで20分少々の待ち。暗めだけど本を読みながら待つ。ふと見ると目の前には若い女性がいた。ひとりかな? となんとなく思った。そしてやはりなんとなくだけど常連さんに見える。ちょっと気になった。プレルームで待っている間、今回はどこに座るかな? と考える。最初の扉で2列目くらいなら比較的席は自由に選べる。昨日は右側ブロックの一番前だった。ここはアリエルと目が合う可能性が高い席でもある。一度1秒近くの長い時間目があってドキッとしたこともある。今日はちょっとずらして可能なら中央の最前列、あるいは左側の最前列がどうかな? と思えてきた。それに・・・前に立つ女性がどこに行くかも気になる。というのは、常連さんであれば好みの席あり、それが私が知らない良い席であることもよくあるからである。開場になった。目の前の女性と重なったので一歩引いて先を譲る。常連さんかもしれないのに押しのけてゆくことはない。逆に、我先にと押しのけて行く人だったらブロックしたくなることもある。この回、最前列を通って中央に向かって行く人が非常に多かった。右側ブロックの最前列は空いていたが通る人が多くてたどり着けない。中央ブロックも人が多い。これでは中央の最前列はとても無理である。久しぶりに左側ブロックに向かった。中央ブロックを超えてゆく人は少ない。左側ブロックの最前列は既に2人座っているがむしろその方がありがたい。これなら席の真ん中に座れる。先客の一人、中央側は偶然だけどプレルームで目の前にいた女性であった。こういうショー形式の長椅子で隣に座るとき、私はなるべく声をかけることにしている。このときも“失礼します”と声をかけると“どうぞどうぞ”と返事があり、にっこりと迎えてくれる。すごく愛想がよい? そう思ってしまった。他のアトラクションでもそうだけど、返事があることなんてまずないことである。この女性、一人かと思っていたらもう一人連れの方がいたようだ。待っているときは気が付かなかったのだが・・・。
座ってしまうとあとは上演を待つだけである。携帯等は使えないし、本を読む間もない。要するにないもすることがない。この時、“昨日も来ておられましたよね?”と、いきなり声をかけられた。続いて“隣に座っていました”と。これには驚いた。確かに昨日も来ていた。ただ、2回来ている。どっちだろう?と思って返事に迷ってしまった。隣は2回とも女性であった。ただ、どんな人だったか、同じ人だったか自信がない。
“間違いならいいんですが・・・”
若い女性が相手である。それに、この席をあえて狙っているようだから常連さんだろう。否定することなどない。一番初めの回であることを確かめて、来ていたことを白状(?)する。
“あの席ですよね”と、右側ブロックを指さす。
”そうです。”
もう間違いない。
マーメイドラグーンシアターに頻繁に来ていること、たとえば会社などで言うのはすごく抵抗がある。というより今の職場ではディズニーの年間パスポートを持っていることさえ言っていない。ディズニーシーでも、よく会うラウンジのバーテンダーさんにもマーメイドラグーンシアターのことはあまり話してはいない。(ということは話したこともある、となる)ただ、カメラのバッグに飾りとしてカメラバッグにアリエルのピアスをつけていて、東京ディズニーランドのトムソーヤ島いかだのキャストさんに見つけられたことはある。<BR>
マーメイドラグーンシアター、そしてアリエル好き、いい年のおじさんとしてはちょっと照れくさいというか、恥ずかしさがある。隠していないにしても積極的に言ってはいない。でも、シアター内ならつまらぬ見栄を張ることはない。なにしろ同じ常連である。同好なのだから話していても楽しい。以前からの友達みたいに話してしまう。

その後である。平日夜など、その後何回か会っている。そしてほかの常連さんとも知りあうことができた。女性の他に男性もいる。彼女たち、今日は3時ごろから連続、と聞いたりする。ということは、1日で私の1週分以上入っていることになる。しかも出演者を名前で区別している・・・。私のレベルをはるかに超えている。上には上がいるものである。


5.6 痛い話
アリエルは腰の部分につけたワイヤーでぶら下がっている。ワイヤーを使ってくるくる回ったり、泳ぐように踊ったりしている。ワイヤーは腰よりも上の方が少し広くなっている。だけど“少し”であって、ほとんど変わらない。つまり、ほとんど腰幅のワイヤーをよけながら演技をしなくてはならない。うっかり手を動かすとぶつけてしまいそうである。が、アリエルはそんなことはしない。滅多なことでは・・・。

ショーを見ていて、アリエルを見ていて、まれにワイヤーが変な揺れ方をしていることがある。きっと・・・手をぶつけたのだと思う。痛かっただろうな・・・。


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