ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 秋葉原でみかけた面白いモノ

1999年4月5日
 部屋を明るくするための照明としては、形はいろいろあるとしても、電球と蛍光灯の二種類に分けることができます。もし同じ明るさにしたいのならば、電球よりも蛍光灯のほうが約三分の一の電力ですみます。廊下とか、玄関とか、居間などでもまだ一部で電球を使っているところが多いと思いますが、特に長時間つけている場所の場合には、これを蛍光灯に変えるだけでかなりの省エネになります。
 ところが、秋葉原には蛍光灯よりもさらに効率のいい照明装置が出回り始めました。まだまだ家電製品になるのはほど遠いと思われる小さな豆電球程度の大きさなのですが、通産省も将来の超省エネ照明として期待している「発光ダイオード」がその実態です。蛍光灯でも電気エネルギーの二割程度しか光に変換しておらず八割近くは熱として放出されています。しかし、発光ダイオードでは逆に八割近くを光に変えることが可能で、ほとんど熱を発生しないというすばらしい特徴を持っています。今までは、赤、緑、黄色くらいしか色が出せなかったのですが、最近青色を発色する発光ダイオードが開発され、色の三原色がそろったことから「白色」のものが製品化されたという次第です。豆電球程度の大きさで一個が500円もしており、普及はまだまだといったところです。でも、赤や緑などは1本20円程度で売られており、たくさんダイオードを並べて信号機としても実用化されている(実際に使われている)ということですから、家電製品としてお目見えする可能性は大きいかもしれません。

 もう一つ、こちらは十分実用段階なものとして、液晶テレビがかなり宣伝されていました。今までも5インチ程度の小型の製品は売られていたのですが、今回シャープから売り出されたタイプは20インチと、居間に置いて使うことが可能なほどの実用的な大きさになってきています。さすが液晶ということで消費電力は同型のテレビより43%の削減。薄型ということもあり、結構センスもいいです。ただ問題は35万円という値段でしょうかね。
 ちなみに、同じように薄型のテレビとして「プラズマディスプレイ」の製品が売られており、こちらは40インチ以上など大型のものが出回っています。しかし、こちらは逆に、今までのブラウン管テレビと比べて消費電力が多くなりますので、ご注意ください。薄型でも省エネなのは、「液晶」タイプだということは忘れないように。

 電気店を回っての全体的な感想なんですが、かなり省エネ型の製品が宣伝されていますね。お店のとっても、利益の少ない安い製品を売るよりは、「省エネになって電気代を取り戻せるから」と説明して高い省エネ型製品を売るほうが儲かることもあって、売り込みもなかなか気合いが入っているようです。これはなかなかいい傾向なんでしょうね。
 売れているかどうかは別問題なんでしょうけれど・・・・。
 

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