ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 飛行機と海外旅行

1999年5月18日
  生まれてこの方海外旅行にでかけたことがなく、飛行機に乗ったのもわずか1回だけです。八丈島の親戚の家に行くときに、飛行機を使いました(ジェット機じゃなかったような気もするんですが)。別にあえて飛行機を避けてきたつもりはないのですが、あまり遠くへ旅行に出かけることもなく、京都に住んでいると非常に新幹線が便利であるために、今まで使わずじまいでした。

 よく飛行機は大量のエネルギーを使うと言われています。まああれだけのスピードを出してでっかいものを飛ばすわけですから相当な馬力なんでしょうが、乗っている人の数も多く、スピードが速いので飛んでいる時間が短くてすむために、それほど極端にエネルギーを使うものではないようです。比較をすると、ほぼ自動車と同じくらいのエネルギー消費になるそうです。飛行機をほめてあげるというよりは、飛行機レベルの効率でしか輸送できない自動車を問題にしたほうがいいかもしれませんね。
 ですから、同じ距離を移動するのであれば、エネルギー消費量は、飛行機を1とすると、自動車がほぼ1、電車が0.2くらい、バスが0.4くらいといったところでしょうか。

 ただ海外旅行をする場合には、とんでもない距離を移動しますから、その分エネルギーをたくさん使っていることは間違いありません。ヨーロッパまで往復3万キロを飛行機で飛んだ場合、自動車と同じ燃費ですからリッター10kmとして、3000リットルもガソリンを消費しているのに相当します。この量は、日本の一世帯で排出する二酸化炭素量を軽く超えてしまう量になります。一人あたりに換算すると、3〜5年分の二酸化炭素を、一回の旅行で排出してしまうことになります。
 
 べつにだから海外旅行をするな、とは言いませんが、せめて海外旅行に行くのならこのことを頭の隅に置いてみてはどうでしょうか。それだけの二酸化炭素排出をしても意味のあるような楽しい旅行を選んでみて下さい。
 自分としては・・・なんか日本国内にもまだまだいいところがたくさんありそうで、足もとを回っていないのに海外に行くのもなんだかな、といった気持ちです。
 

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