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バレエ「ザ・ドリーム」:アメリカン・バレエ・シアター (2004.7.25)
衛星放送NHK BS hiが、とても美しく珍しいバレエを放送してくれました。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」を原作とした「The Dream」。振付はフレデリック・アシュトン、音楽はメンデルスゾーン。アメリカン・バレエ・シアターによる、シェークスピアの生誕400周年記念公演の記録です。主演は、アレッサンドラ・フェリとイーサン・スティーフェル。それに、妖精パックに、エルマン・コルネホ。
アシュトンは、シェークスピアの透明感と詩情の喜劇から、「恋いの奇跡」を生み出そうとしたそうです。舞台は、メンデルスゾーンの生きた1840年代、ロマンチック・バレエの時代です。魔法の森で、花びらの汁がまぶたに落ちて、目覚めるとたちまち恋に落ちます。・・・・
物語は、妖精の王と女王のけんかで始まります。満月の中での妖精達の美しい踊り。
妖精の女王タイターニア役のフェリは、永遠に少女のようで、女王というよりプリンセス。
甲の高い綺麗な足に、ふわりとひろがった衣装をまとい、他の妖精たちに囲まれて戯れるように踊ってる姿は、とても愛らしい。
オベロンのスティーフェルは、長身なのに細かい動きを上手くこなしていました。
妖精パック役のエルマン・コルネホは、軽快な高いジャンプに、素早い身ごなし、キレのある回転と、こういう役にはピッタリといった感じでした。
妖精たちの群舞は、フェリと同じく可憐な衣装で美しかったのですが、やや音楽のテンポに合わないようなのが気になりました。
ともあれ、NHKが、このような珍しいバレエを放送してくれたのは有り難いことです。
なお、このバレエは、近日中にTDKコア鰍ゥら、DVDで発売されるとのことです。
バレエ「ザ・ドリーム」( The Dream )
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
タイターニア:アレッサンドラ・フェリ
オベロン:イーサン・スティーフェル
妖精パック:エルマン・コルネホ。
収録:2003年7月
オレンジ・パフォーミング・アーツセンター
(カリフォルニア)
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