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フランドル王立バレエ「ラ・シルフィード」 (2003.8.9)
素敵な「ラ・シルフィード」を見ました。CSクラシカジャパンで放送されたフランドル王立バレエ団によるブルノンヴィル版「ラ・シルフィード」です。
物語は、19世紀初頭のスコットランド。農夫ジェイムズは村娘エフィとの婚礼の日に、突然
現れた風の精シルフィードに心を奪われます。シルフィードは結婚指輪を奪って森の中へ逃げ去りジェイムズは後を追います。彼が魔女マッジからもらった美しいヴェールはシルフィードを死に至らせ、彼は絶望のあまり倒れ伏してしまう・・・。
この「ラ・シルフィード」は初演(1862年)の際、妖精の軽やかさを表現するために、当時まだ珍しかったトウで立つポアントを駆使したことでも知られています。
風の精シルフィードを踊るバレリーナがいかに妖精に見えるかが、このバレエの楽しみの一つですが、シルフィード役のルシンダ・タラック=ガーナーというバレリーナ、はじめて見ましたが、まさに妖精そのものでした。艶やかで、清らかな色気を持ち、なんともいえないなまめかしい、かつ初々しいまなざし。舞台狭しと舞い踊る彼女の姿は夢を見ているかのようです。
マイムの解説が日本語字幕で入っており、マイムの意味を知らない人には、よくわかって良いと思います。ただマイムの意味が分かる人には、チョッと煩わしく感じるかもしれませんが・・・・・。
CSクラシカジャパンの視聴料はとても高いのですが、このような優れた映像を放送してくれると納得がいきます。
1991年制作にしてはやや映像の鮮明度に欠ける点が惜しまれます。きっとマスターテープはもっと美しいでしょうから、リマスタリングして映像を改善し、DVDで発売されることが望まれます。
フランドル王立バレエ「ラ・シルフィード」
振付:フレミング・フリント(オーギュスト・ブルノンヴィル版)、
音楽:ヘルマン・レーヴェンスキョル、
出演:ルシンダ・タラック=ガーナー(シルフィード)
ラルス・ファン・ゴーヴェンベルグ(ジェイムズ)
ヒルデ・ファン・デ・フレット(エフィ)
アネミー・ロンブー(マッジ)フランドル王立バレエ団、他、
制作:1991年 ボリショイ劇場
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