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ソ・ヒ(ヒー・セオ:Hee Seo)は、長い脚に、スリムで均整の取れた美しいプロポーションの韓国人バレリーナ。
韓国のユニバーサルバレエから、2005年にABTに入り、コールド・バレエを経た後、2010年にソリストに、 2012年に東洋人として初めてのプリンシパルに昇格したそうです。
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ソ・ヒが、YAGP(Youth America Grand Prix)のガラパフォーマンス(2013?)に出演した映像が、YouTubeに載っていました。
彼女は、YAGPには、2002年に銀賞、2003年年に入賞しているので、ガラパフォーマンスには模範演技者として招かれたのでしょう。
丁寧で柔らかく上品で、
アラベスク、アティテュードのキープ力も伸びやかで、心温まる踊りでした。
始まって間もなく見せた、エカルテ・ドヴァンでのバランスは素晴らしい。
開脚は何と180度。抜群の体の柔軟性に加え、アン・ドゥオールの基本がしっかり身についている証拠でしょう。
この極限の開脚をシルビー・ギエムや上野水香がやると、わざとらしくて下品にさえ見えるのですが、
ソ・ヒのそれはとても自然で、上品で、本当に美しかった。
お菓子の甘さに加えて女王様の威厳も要求されるこの金平糖の踊りですが、 ピンクの長めのクラシックチュチュをエレガントに着こなしたソ・ヒは、繊細で可憐なだけでなく、タメるべきところしっかりタメて、回るところは無理なくスムーズに回って・・・。 これほど美しく優雅に踊れる人も珍しい。うっとりとして眼を離せませんでした。 |
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でも、ソ・ヒは、案外、気の弱い繊細な心の持ち主なのかもしれません。登場直後は笑顔を見せる余裕がないほど表情は強張っていました。
おそらく、彼女は、出の前は「失敗したらどうしよう」と不安が一杯だったのでしょう。コンクールのガラパフォーマンスでの模範演技の披露ということで、プレッシャーは計り知れません。
緊張のためでしょう、登場した時から胸や背中に汗がにじみ出ていましたが、演技の終わりには流れ落ちるくらい汗びっしょりでした。
でもこれが少しも汚らしく感じない。
かって、ある有名な舞姫が汗びっしょりで、光る汗が汚らしくて、品がなくて、とても見ていられないと思ったことがことがありましたが、ソ・ヒの光る汗は、むしろ爽やかに感じたくらいでした。
ソ・ヒの体全体から気品が溢れ出ているからなのでしょう。
踊り進むにつれて、ソ・ヒは、徐々に落ち着いてきたようですが、それでも最後まで笑顔はなく表情の堅さは残っていました。
けれども、これがむしろ彼女の魅力でもあるように感じます。難しい場面にさしかかった時に見せる真剣な表情がなんとも美しい。
触れると壊れてしまいそうなガラスのような弱々しさを感じさせながらも、健気に踊る姿は本当に可愛らしく、踊り終わって、「無事終わってよかった!!」と思わず白い歯を見せてこぼれた笑みが本当に美しかった。
「素敵だよ!!。お疲れ様」と声をかけたくなりました。
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