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百貨店もついにEC

 
これまでEC(電子商取引)は、コンビニなどで始められていますが、百貨店では行われていませんでした。デパートでは売り場での接客と丁寧な説明と、広い店舗での品揃えの多さが売り物だったからです。
しかし、インターネットを利用したECになると、大きな売り場や多くの販売員も必要としない為、店舗販売に比べてコストも低くできます。この点に注目して、コンビニなどの小規模店を商品の受け取り場所として利用したECが始まっているわけです。
 
百貨店と言えども、黙って見ているだけでは、自分たちの客を取られることはあっても、増やすことはできません。
百貨店業界の盟主とも言われる三越が本格的にECに参入することになったのも、このような危機を察したからでしょう。
 
ただ、百貨店がコンビニと同じようなECを行ったとしても、利用者の家と店舗の距離の近さ等でコンビニに比べて不利なところがあります。
コンビニの場合、インターネットで商品を注文し、近くのコンビニで受け取ることができるのですが、百貨店の場合は一般に駅前で距離が遠いことから、宅配に頼ることになります。
宅配ですと不在の場合には受け取れないとか、共稼ぎの人や独身者には不便なこともあるでしょう。
(ご参考:ECはコンビニか宅配か)
  
こうなると、百貨店がコンビニと同じ手法でECに参入しても、コンビニと同様に利用されるかは疑問です。
そこで百貨店としての独自の販売手法が必要となるわけです。
三越は当面ECで扱う商品を、比較的高額な高級品に限るとしていますが、私はこれは賢明だと思います。
コンビニとは違ったデパートという高級イメージをEC利用者に浸透させ、比較的高額な所得層をECのお得意さんになってもらい、これを顧客基盤として他の顧客層を広げていけると思うからです。
 
流通業界では、長崎屋の経営破綻など、大型店舗の小売店の不振が目立ちます。
三越が同業他社に先駆けてECを手がけるのも、生き残りをかけての背水の陣でもあるに違いありません。

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