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「部下が上司を○×」の記事に思う

 
新聞に以下の記事が載っていました。
「住友商事は、管理職の上司が仕事に取り組む姿勢などを部下が評価する『多面的評価制度』を取り入れる。評価結果は上司本人に通知され、昇格や人事異動の際の参考になる。多面的評価制度は、人材の評価に客観性を確保するものとして注目されているが、住友商事はこれに加え、上司による一般社員の査定結果を本人に通知することも決め、社員の評価方法の透明性を高める」
というものです。
 
私の考えを述べてみます。
上司が部下の評価をすることは当然ですが、部下が上司を評価することを、正式に人事制度に組み込んだのは画期的なことだと思います。
部下全員が、「すばやく決断し、行動する」とか「規則を守っている」とかの項目について、「良い」(G)、「改善が必要」(N)といった評価をし、集計結果を上司に知らせるというものです。
上司は自分の欠点に気づかないもの。部下の指摘により上司が自分の欠点に気づき、組織の風通しが良くなるだけでも効果はあるでしょう。
 
部下は上司を見て成長します。その上司を部下が評価し、上司も謙虚に部下の意見に耳を傾け、お互いを高め合っていく。これがうまくいったら最高だと思います。
 
私はバレエを観ることが大好きです。例として適当かどうかわかりませんが、バレエ界で、最も理想的な上司と部下と思っているものがあります。ご紹介します。
今は亡き、マーゴ・フォンティーンとルドルフ・ヌレエフのコンビです。
二人が知り合ったとき、フォンティーンは既に世界的なプリマ・バレリーナ、ヌレエフは、ソ連から亡命した若僧でした。年齢差は20歳でした。
ヌレエフはプリマのフォンティーンに向かって、彼女の欠点を指摘したのです。
フォンティーンは謙虚にもそれを受け入れ、直す努力をしました。逆にフォンティーンはヌレエフに対してプロとしての厳しさを教え込んだと言います。
このようにして、二人は互いに高め合って、技を磨きました。
 
当時既に40才を越えていたフォンティーンですが、20才も年下のヌレエフをパートナーに得て、それまでとは違った新鮮な舞台に挑戦しました。
このふたりのコンビは「天国で結ばれたようなパートーシップ」と言われて、その後20年近くも続き、最高に魅力的な踊りを見せてくれたのです。
 
この住友商事の部下による上司の評価の制度は、上司と部下の絆を深め、お互いを高め合っていく為に、とても良い試みの一つだとに思います。
成功を祈りたいと思います。
 

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