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ISOの限界?

 
「環境ISO認証を受けている企業が、環境汚染に一役をかっていた。」
こんなとんでもないことが起きました。
神奈川県のM社は、ダイオキシンをたれ流しにしていました。
しかもM社は、1997年にISO14001(環境管理の国際規格)の認証を取得していました。
 
なぜこんなことになってしまったのでしょうか。
きっかけは、廃物処理用の配管の工事ミスだったとのことです。
廃物処理用の管の出口を廃物の流すべき管につながず、雨水管につないでしまったのです。
問題は、この工事ミスが誰にも発見されなかったことです。
またこの会社は、工事後に数回、認証機関の定期審査も受けていました。この審査でも、工事ミスを発見できなかったのです。
 
ここにISO認証の限界を見るような気がします。
ISO9000にしてもISO14000にしても、あくまで作業の手順書(品質マニュアル等)の作成は企業側にまかされています。審査機関は企業が作った作業の手順書通りに、実際の作業が実行されているかを記録に基づいて審査するのであって、作業の手順そのものが正しいかの審査を行うのではありません。
 
従って、作業の手順そのものが間違っていたり、企業が作業の手順を、審査機関に提示しなかった場合は、その結果、審査の対象にならなくなったりしてしまいます。
 
ここに企業側が作った手順書に基づいて審査するというISOの限界が見えるような気がします。
 
こういう私もISO9000の審査の資格を英国IRCAより受けておりますが、こんな事例を見るにつけ、審査のあり方、難しさを痛感せざるを得ません。


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