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「崩れる横並びここでも。変わる社員教育」の記事に想う


「崩れる横並びここでも。変わる社員教育」という記事が新聞に載っていました。
次の通りです。

横並びの護送船団方式ではないエリート選抜方式の社員研修を採用する企業が増えてきた。
将来の幹部と見込んだ少数の集団に速いうちから「帝王学」を学ばせ、キャリアパス(昇進・昇格の道筋)と連動させて、実際にエリートコースを歩ませようという動きだ。
米国のゼネラル・エレクトリック(GE)などが持つ「企業内ビジネススクール」を志向しているように見える。
伊藤忠商事では6月から9月末まで、全社で選抜された8人の部長が仕事を離れ、役員になったつもりで、研修センターに缶詰になっている。
アサヒビールでは40才前後の優秀な営業マン20名を選抜、トップとしての決断力や指示能力を養う為に、短期集中型のセッションを行っている。
・・・・・
というものです。
 
とても興味を持ちましたので、私の考えを述べてみます。

いずれも優秀な幹部社員が2〜3ヶ月、現場を離れて缶詰になっての「帝王学」の研修。
私はその「帝王学」という内容についてよりも、これだけ多くの幹部社員を長い間現場から離して、教育に専念させることが出来る企業を、とても羨ましく思います。
第一線の社員が現場から離れてもびくともしないのですから、よほど会社に底力があるのでしょう。
普通の会社だったら、一度にこんなに多くの中心となる社員が、長いこといなくなったら、現場の活動が成り立たなくなってしまうに違いありません。
上記の企業は、これをあえて手がけ、成功させたのですから、とてもすばらしいことだと思います。
この教育を企画して実施した担当者の見識の高さと熱意には頭が下がります。 
 
私は、明日の会社を担う会社の幹部候補生に、現場から離れて長期間徹底的に教育を受けさせることは、将来の幹部にふさわしい人材を作る上で有効な手段の一つだと思います。
日頃の仕事を一切忘れて、現在の会社の問題についてじっくりと考え、自分の考え方の整理したり、将来に向けてのビジョンを作ったりすることは、とても大切なことだと思います。
現場にいたら、目先のことに気をとられて、じっくり考える事など絶対にできないからです。
 
一方逆に考えると、部長などの幹部が現場を離れないことが、かえって部下の足を引っ張っているとも言えます。部長など幹部社員が居なくなることにより、逆に部下の社員の自覚が高まり、責任持った行動ができる場合もあると思うからです。
 
その意味で、教育の内容は必ずしも「帝王学」でなくとも、会社の幹部や幹部候補生に、一度に多数は無理としても少人数ずつでも現場を離れて、長期間、徹底的に教育を受けさせることは、組織の活性化という意味でも、とても有意義なことであるように思います。
 


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