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「給与明細をパソコンで」の記事に想う
新聞に下記の記事が載っていました。
「給与明細をパソコンで(社内のペーパーレス化強化)」
大日本スクリーン製造はこのほど、社員に対する紙の給与明細の配布を
取りやめた。本社と専用回線で結ばれた国内の44事業所と勤務する
全社員役3300人が対象で、パソコン画面上で自分の給与の金額を
毎月確認する。また自宅のパソコンから電話回線を使って確認すること
もできる。社内文書のペーパーレス化を強化し、間接コストの削減に
つなげる。
というものです。
私の考えを述べてみます。
この記事に対しては、賛否両論があると思います。
「給料は銀行振り込みなので、何らかの方法で内容がわかれば、給与明細を渡してもらう必要はない。」という意見と「給与明細を渡すことで、上司の
有り難さを知らしめることができるから給与明細をなくすべきではない」とする向きもあるでしょう。
私は前者の意見のほうが正しいと思います。
今やパソコンで家庭に居ながらして、さらには携帯電話で、預金残高の照会や振り込みができる時代です。いまさら社員に給与明細を渡すのは、昔の現物支給の
時代のなごりでしょう。
上司の有り難さを知らしめる為というのも一理有りますが、逆にこんな事でしか部下に信頼されないない上司なんて最低です。
部下の上司への信頼は日頃の仕事ぶりや部下への思いやりから生れるものだと思います。
従って私は、社員が別の手段で明細を知ることができれば、紙の給与明細は必要ないと思います。
もちろん、他人からは絶対に見られないようセキュリティ対策を万全にする必要がありますが、営業等で会社にめったに立ち寄れない社員も家や携帯PCから
給与明細を確認できれば、社員にとっても便利になることはまちがいありません。
紙の給与明細を社員に配る為に費やされている労力は大変なものです。
コンピュータから出力された明細書を袋詰めし、配布部署毎に仕分けし、配送便に乗せるという作業が毎月繰り返されています。
仮に500名の社員の会社でしたら、紙の量は、給与明細500枚、袋500
枚ですから年間であわせて12000枚の紙が使われます。
配布の作業は、平均一人あたり2分とすると、1000分(約16時間)、年間で
約200時間ということになります。8時間労働として1ヶ月弱この作業をしていることになります。ばかにならない作業量です。
もしこれがペーパーレス化されれば、これらの貴重な人的、物的な資源が節約できます。担当の社員は、この時間をもっと有意義に利用できます。
今やパソコンは一人一台という企業も珍しくない時代です。
しかし、かえって紙の使用量が増加しているのが現状です。
世の中では、ISO14000を初めとして環境に対する注目が高まってきています。
こんな環境の中で、最も遅れていると言われる企業の内部文書のペーパーレス化は、環境保全に対する企業の社会的存在価値をも左右する、企業が避けて通れない重大な課題の一つだと思います。
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