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くるみ割り人形:ローラン・プティ振付、ノエラ・ポントワ、パリオペラ座バレエ (2001.7.20)
CS放送のシアターテレビジョンで、ローラン・プティの「くるみ割り人形」の放映がありました。
私は、プティの演出は好きではないので、あまり期待せずに観ていたのですが、これがなかなかいいのです。
何と言っても、主役のクララと金平糖の精を踊ったノエラポントワの素晴らしさでしょう。1977年の映像ですから、彼女が脂の乗り切ったころのものです。私はこの数年前に、彼女が東京バレエ団に客演し「眠りの森の美女」の「オーロラ姫」を踊ったのを観ましたが、それはそれは、上品でリリックで、うっとりしたのを覚えています。
さて、ポントワはフランス人としては小柄でスリムで、日本の公演では、とても小さく可愛らしくみえましたが、今回の映像では結構大きく感じられ、第一幕の少女クララのイメージとはチョッと違うように感じられました。
第2幕の金平糖の精のパ・ド・ドゥ踊りでは、彼女の本領発揮というところでしょう。とても丁寧で上品なだけでなく、高いリフトやフィッシュダイブなど、見せ場ではがっちりと決めてくれました。
かつて来日のときもローズアダージョのバランスにはうっとりでしたが、このバレリーナ、「決め」の美しさ、バランスの良さに目を見張ります。
アダージョ最後のところで、左足のポアントで立ち、右足を後ろに上げて、サポートの手をそっと離して一人立ちする場面があります。すこしグラつくものの、懸命に頑張って、10秒近くバランスを保ちます。バランスは長ければ良いというわけではありませんが、シルビーギエムが「クラシックバレエの基本はバランス」と言っている通り、ポアントで立ち、時間が止まったようなハット息を呑むバランスほど美しいものはありません。
まさにバレエの「一瞬の輝き」がここにあると思います。
パリ・オペラ座バレエ団は、40歳が定年ということで、1980年前半、ポントワもオペラ座のプリンシパルの座を後進に譲り、その後は日本に来たこともありますが、あまりたくさん踊ってはいないようです。
私は見たことがないのですが、彼女がオペラ座?で後進を教えているところを収録したビデオがあると聞いています。
ぜひ見たいと思っているのですが、どなたかこのビデオのタイトルをご存知ありませんか。
1977年ローランプティ振付
金平糖の精:ノエラ・ポントワ
王子:デニス・ガニオ