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リーズの結婚:レスリー・コレア、ロイヤル・バレエ (2005.5.5)
「リーズの結婚」(原題:"La Fille mal gardee")は、「バレエのシェイクスピア」といわれるイギリスを代表する振付師フレデリック・アシュトンによるバレエです。
のどかな農村に住むリーズとコーラスは恋仲ですが、リーズの母親シモーネはそれに反対で、金持ちのトーマスの息子アランと結婚させたがっています。シモーヌはリーズとコーラスを逢わせないようにリーズを家に閉じ込めたりするのだが、結局最後には2人の結婚を認めるというようなお話。
"La Fille mal gardee"は「わがまま娘」の意味だそうで、フェルディナン・エロール(1791-1833)作曲によるものですが、1828年パリ・オペラ座で初演されて以来、イギリス、ドイツ、ロシア、アメリカなどで上演されました。1960年のアシュトンによる新振付・演出では、ジョン・ランチベリーがエロールの楽譜を基に再編成を行い、アシュトンの演出・脚色に合わせた新曲(マイム・シーン、パ・ド・ドゥなど)を挿入しました。この公演は大成功をおさめ、以来、こ今日まで、ロイヤルバレエ団の人気の高い演目の1つとなっています。英国ロイヤル・バレエのプリンシパル、吉田都さんが、その魅力を存分に発揮できる役として、リーズ役を得意なレパートリーとしています。
ナディア・ネリナ、デビット・ブレア(Royal 1960)
この映像の主役のリーズはレスリー・コリア、コーラスはミシェル・コールマン。レスリー・コリアは、往年のプリマ、マーゴ・フォンティーンと、現在のダーシー・バッセル等の丁度中間に位置するバレリーナで1980年代にロイヤルで多くの主役を踊っています。個人的にはルックスはあまり好みではないのですが、芸術性の高いパフォーマンスに加えユーモアにあふれたセンスがあり、このリーズの天真爛漫さを良く出しての好演だと思います。コールマンはヴァリエーションが見事でした。主役の二人以外にも、シモーヌやアランは自然に笑いがこみ上げてくるようで、微笑ましくて楽しいバレエだと思います。
ただ、欲を言えば、吉田都さん主演のものを市販してくれたら、さぞ素敵だろうと思うのですが・・・・。
[出演]レスリー・コリア(リーズ)、ミシェル・コールマン(コーラス)、
ブライアン・ショウ(シモーネ)、レスリー・エドワーズ(トーマス)、
ロイヤル・バレエ団
[振付]フレデリック・アシュトン
[音楽]フェルディナン・エロルド[編曲]ジョン・ランチベリー
[制作]1981年
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