NewType 解説
※ただし宇宙世紀〔UC〕における概念
(〔AW〕におけるNTは、超能力者か)
<一般的な見解>
地球だけに住んでいるうちは頭の細胞の半分しか使っていないといわれる人間が、宇宙に出て、残りの半分も使うようになって、
テレパシーや
予知能力等を使えるようになるものである。
≪背景≫
人類が、増えすぎた人口をスペースコロニーで養うようになって半世紀も経ち、多くの人間がコロニーに強制送還されて、人口の過半数が宇宙で暮らすようになった頃、地球に残ることが許されたのは、地権者や地球連邦政府の関係者など、地上にしがらみを持つ人間のみであった。
そんな時代になっても、地上に残る人間は地球上から宇宙民を抑圧していた。
≪提唱者≫
ジオン=ズム=ダイクン:
シャア=アズナブルの実父
コロニーの国家主義+エレニズム:地球聖地化=
コリントリズム提唱
「宇宙という新しい環境は、人に新たな変革を要求するであろう。第一の人類のルネッサンスを猿から人への変革であるとすると、第二のルネッサンスを封建から中世の文明を得た人類、そして、第三のルネッサンスとして宇宙を得た新しい人(New Type)」
=
より広大な時空をも一つの認識域の中に捉え、それによって一つ一つの事々へのより深い洞察力とより優しさを持った人
→在地球人の抑圧から宇宙民の意気を昂揚
(非選民思想)
〔UC〕
062 | サイド3が地球連邦政府に対して独立を宣言、ジオン共和国樹立、初代首相ジオン=ズム=ダイクン |
068 | ジオン=ズム=ダイクンが突然病死 |
069 | デギン=ソド=ザビ、ジオン公国宣言、軍事国家へ転換 |
071 | ギレン=ザビ、「優性人類生存説」を発表 |
| ※「人類は、選ばれた優良種たるジオン国国民に管理・運営されて、はじめて永久に生き延びることが出来る」という選民思想 |
079 | 一年戦争勃発 |
---|
<概念1>
ジオン=ズム=ダイクンの唱えた意味
「宇宙に進出した人類は、その環境により、洞察力が発達し相互理解が可能になる
いわば『意識の拡大した人類』」=人類の進化を促す
<概念2>
シャアが言うところの“俗物”(連邦高官)や一般人が抱くNT像
『戦争終結のための切り札たる超能力者』
<概念3>
クエス=パラヤ(「ν」)がインドで掴んできた意味
『それがどんなに離れていても、人とか物を正確に理解できる人』
≪出現≫
初の宇宙戦であった
一年戦争初期(
一週間戦争〜
ルウム戦役)の際、一部
ザクの戦果が異様に高いことに気付いたジオン側が戦闘記録を調査してみると、
特殊能力をもって戦闘に当たったとしか思えない痕跡:
光速に近いビーム光線を、先読みして回避運動したとしか思えない記録が残っていた。
{
ミノフスキー粒子散布下では精密誘導兵器が使用不能で、有視界による接近戦闘が中心(=人が直接臨戦)}
↑この中では、そのような
特殊能力を持つ人間の存在は計り知れないアドバンテージになる。
ジオン軍では、便宜上このような人間を
NTと定義して、その特性を軍事転用するために研究が開始された。
≪研究機関≫
☆
フラナガン機関 人間の潜在能力の開発を研究(
フラナガン博士私設)
サイコミュ[PSYcho-COMUnicator]
=人の思考を直接、兵器の制御に⇒思考波による機械制御+
M粒子に伝播を阻害されない双方向通信手段
=
ビット、ファンネル等の遠隔制御攻撃端末(無線)⇒オールレンジ攻撃(複数の目標に同時攻撃)用兵器
・
データ引継 ネオジオン→
アクシズ
プル、プルツー (「ΖΖ」)
サイコフレーム:脳波を増幅発進する
サイコミュの性能をもつチップを金属粒子レベルで鋳込む技術
☆
New
Type
研究所(ニタ研)
特殊パイロットの育成=
強化人間の開発(
薬物投与、強迫観念、強制暗示等)
ギュネイ=ガス (「ν」)
・
オーガスタ研究所
NT対応兵器の開発
ロザミア=バダム、
ゲーツ=キャパ、MA:
バウンド・ドッグ (「Ζ」)
・
ムラサメ研究所 極東に本部を置く。旧ジオン研究員が多い。
NTの研究と共に
サイコミュ兵器の研究で目覚しい成果を挙げている
フォウ=ムラサメ + MA:
サイコガンダム(mk-蕅) (「Ζ」)
→
疑似NT兵器
・
インコム(有線遠隔制御攻撃端末)
・
ALICE、
EXAM等 システム
・
バイオセンサー、
バイオコンピューター(簡易サイコミュ)
≪名言≫
アムロ=レイ 「
ニュータイプに未来のことが分かれば苦労しませんよ」
ニュータイプと呼ばれる人の多くは、その戦闘適応能力の高さゆえ、否応なく戦争の最前線に繰り出され、必然的に人間の死に臨むこととなり、苦悩することとなる。
その上、そんな人達に限って人間関係が閉じてしまっていることが多いのに、
強敵とは精神的に対峙をする中で心を交わして分かり合ってしまい、それでもやはり撃たねばならない戦局が迫り、苦心は止め処がない。