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2001.3.30



だから、どうしてこんなに忙しいのか。(;_;)

しかし、忙しいとはいえ、土曜日は早く終わるので、久々にまともな更新が
出来そうなのである。


そういうわけで、今日はFEGNOMASHICである。

まず「F」であるが、先日も書いた通り、ここでは飛ばして、あとで述べるので
ある。
というのは、この「F」はFibrous Dysplasia、つまり線維性骨異形成症であり、
そしてこの疾患は、さまざまな疾患に類似したX線画像を呈するのである。
だもんで、これは、別の疾患を全部やってから、改めてやることにする。
実際に鑑別を挙げるときも、恐らく他の疾患を全部考えてから、最後に考える
ことになるだろう。EGNOMASHICF。エグノマシックフ。なんか座りが悪い。(^^;

巣と決まれば、早速次の「E」。ここには2つの疾患が入る。Enchondroma
(内軟骨腫)
Eosinophilic granuloma(好酸球性肉芽腫症)だ。

まずEnchondroma。これは指骨の溶骨性腫瘍では一番多い。教科書には
「手の良性溶骨性の病変はまず内軟骨腫と考えて良い」とまで書いてある。
ちなみに、指の溶骨性腫瘍で一番多いのは内軟骨腫だが、内軟骨腫は指だけに
出来るわけではなく、軟骨から形成されるいずれの骨からもできてくる。
で、指以外の部位に出来た場合は、必ず軟骨基質の石灰化を伴う。指に
出来た場合は、普通は軟骨基質の石灰化は見られない。
ということは、もし指以外の部位の溶骨性腫瘍で石灰化が見られなければ、
内軟骨腫は除外できる
ことになる。覚えておくべし。

内軟骨腫と鑑別するのが難しい疾患を2つ挙げると、まず骨梗塞。これは
内軟骨腫と違って「はっきりした硬化性の蛇行した辺縁」を持つのが骨梗塞、
また逆に、骨内膜に波打つような所見があれば内軟骨腫、なければ骨梗塞である。
とはいえ、なかなか教科書通りには行かないものらしい。(^^;

もひとつ鑑別といえば、内軟骨腫と軟骨肉腫の鑑別も難しいらしい。が、軟骨
肉腫が「痛い」のに対して内軟骨腫は「痛くない」
。つまり臨床症状で
鑑別がつく場合があるのである。

最後に、内軟骨腫がらみの系統疾患を2つ。まず内軟骨腫が多発することがあり、
これはOllier病という。何て読むんだべ(^^;。オリエ?
もひとつ、多発性内軟骨腫に、さらに軟部組織の血管腫を伴ってくると、これは
Maffucci症候群と呼ばれる病態となる。これも何て読むんだか分からん。(^^;;
マッフッシーとか、そういう間抜けな発音をするんだろうか。


次はもうひとつの「E」、好酸性肉芽腫症に行かなければならないところで
あるが、残念ながらエネルギー切れである。
っていうか、どうしてこんなに眠いのだ。眠りの精霊サンドマンに砂でも
かけられたか。


明日は一日当直であり、平和な当直であれば更新できる模様。荒れればパス。
荒れないことを祈れ。


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