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2001.4.30



だうー。鬱だったり、休みの日に勉強しに職場に来たらそのままなし崩しで仕事
したり、コンピューターが他のことで全力で働いていて文章が打てなかったりと、
まあいろんな理由で、しっかりゴールデンウィークしてしまった俺であった。


で、前回どこまでやったかというと、プロテオグリカンが多いとT2強調像で
高信号になるんである、という話であった。

そして、だいたいどんな腫瘍がプロテオグリカンが多いのか、その辺はだいたい
分かってるわけで、つまりは各腫瘍におけるMRIのT2強調像での信号強度はほぼ
分かっているわけである。

例えば硝子軟骨。これはプロテオグリカンが多いので水っぽく、T2高信号である。
だもんで、硝子軟骨を主体とする内軟骨腫、骨膜性軟骨腫、骨軟骨腫、
通常型軟骨肉腫、軟部の軟骨腫
なんてのは、T2強調像で高信号になるわけで
ある。

もひとつ、粘液用軟骨もT2で高信号。これは軟骨肉腫や軟骨粘液線維腫
なんかに含まれているので、この辺のはT2高信号になるわけな。

これに対して、類軟骨はプロテオグリカンをほとんど含んでいないため、
T2で比較的低信号を示す。たとえば軟骨芽細胞腫、淡明細胞型軟骨肉腫、間葉性
軟骨肉腫
なんてのがこのタイプであるな。


というところで、今日は軟骨形成性腫瘍の鑑別疾患の表をべべべっと転載して
終わりにしてしまうのである。やる気無し男。

まずは骨腫瘍。

・骨軟骨腫
・内軟骨腫(Ollier病、Maffucci症候群)
・骨膜性軟骨腫
・軟骨芽細胞腫
・軟骨粘液線維腫
・軟骨肉腫
 ・中心性軟骨肉腫
 ・末梢性軟骨肉腫
 ・骨膜性軟骨肉腫
 ・淡明細胞型軟骨肉腫
 ・間葉性軟骨肉腫
 ・脱分化型軟骨肉腫

といったところである。
ヤケに軟骨肉腫ファミリーが多いな。(^^;

次は軟部腫瘍である。

・滑膜骨軟骨腫症
・骨外性軟骨肉腫
・その他(軟部軟骨腫、骨外性骨肉腫、脱分化型脂肪肉腫、良・悪性間葉腫等)

少ないなぁ。


ってわけで、明日はたぶん各論である。


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