FUJI ROCK FESTIVAL '98 in TOKYO

8月1日

GREEN STAGE (メイン・ステージ)

WHITE STAGE(セカンド・ステージ)

MIDGET

ホフディラン

STEREOPHONICS

SHONEN KNIFE

GARBAGE

SHEENA & THE ROKKETS

SINIC YOUTH

東京スカパラダイスオーケストラ

忌野清志郎 LITTLE SCREAMING REVUE

ギターウルフ

ELVIS COSTELLO with STEVE NIEVE

MCM & THE MONSTER

BECK

NICK CAVE & THE BAD SEEDS

BJORK

IGGY POP

豊洲駅到着(8:45)

 前日に新潟から上京し、前泊していた私。地下鉄有楽町線で豊洲駅へ向かいます。「有楽町線はフジ・ロックス達で満員か!?」と思いきや、それほど混んでいない。が、車内には明らかにフジ・ロックと分かる客多数
 豊洲駅内も改札まではすんなり通過しましたが、改札の外は帰りの切符を買っておく人々で大混雑。「帰りは越中島駅まで歩こう」と覚悟していましたが、念のため一番安い切符を購入しておきました。


大混雑の豊洲駅から地上へ向かうフジ・ロックス達。

会場到着(9:30)

 豊洲駅から会場までは徒歩で30分くらい。とにかく歩くしかない!


みんな車道を歩いてます。すでに無法地帯(笑)。


会場へと続く長い列。

 会場入口では一応持ち物チェックを受けます。レゲエ・サンスプラッシュではマイヤーズラムを持ち込んで泥酔する客が多数発生したため、度数の高い酒は不可。ビン・カン類も持ち込み不可。ちなみに昨年はチェック無しでした。
 で、とりあえず、オフィシャル・グッズ売場へ向かう。長蛇の列でしたが、「売り切れる前に買わなくては!」と思い、FRFオフィシャルTシャツ、Primal Scream のTシャツ、パンフレットを購入。並んでいるうちにGREEN STAGEで演奏が始まってしまいましたが。
 GREEN STAGEに向かうと、昨年の富士山と同じイラストの布(?)がステージ横のPAスピーカーの前にかけられていました。「フジ・ロックに帰ってきたなぁ」と実感がわいてきます。

ホフ・ディラン(10:50)

 途中から観ましたが、イメージしていたよりも骨太な演奏でなかなかカッコよい。「俺達が押すと、イギーに迷惑がかかるから」と定刻どおりに終了。たしかにイギー・ポップに怒られたら相当恐い

少年ナイフ(11:30)

 楽器を持ってなければただのオバさん達ですが、さすがに演奏は楽しげで迫力がある。アメリカで受けるのも納得できました。

BLNAKEY JET CITY(12:00)

 少年ナイフは2曲くらいで引き上げ、GREEN STAGEへ移動。ブランキーの登場を待ちます。彼らが登場すると、客の反応がすさまじく、ホントに地面が揺れました。フジ・ロックの客層にこんなに支持される日本のバンドってすごいですよね。彼らは紛れもない本物のロック・バンドです。カッコ良かった。

今年も泥との戦いが…

 前日の雨の影響で、会場内には泥エリアが多数出現。去年の富士山での泥との格闘の記憶が蘇ります。特に客席前方がひどいようで、モッシュ&ダイブで暴れてきた人達のなかには全身泥まみれの人も。

GARBAGE(13:00)

 打ち込みも使ったロック・バンド。一見オルタナティヴなサウンドですが、実はかなりショウビズ的なバンドでした。アメリカではかつてのオルタナティヴとメインストリームが逆転してしまったことが良く分かる悪い例です。

東京スカパラダイスオーケストラ(13:40)

 告知なしのシークレットアクト。が、こういう場でこそ彼らは本領を発揮します。いきなり1曲目から“Just A Little Bit Of Your Soul”。これで盛り上がらないわけはないって。こういうフェスの雰囲気にピッタリの演奏でした。


交通事故から復活した冷牟田竜之。

SONIC YOUTH(14:40)

 ちょっとしか観れなかったけど、やはりスゴいバンドです。音とノイズの一つ一つにちゃんと意志が込められていて、緊張感がみなぎっている。ただ音を垂れ流していたGARBAGEとは大違い。でも、昼間の野外よりも真夜中の地下のクラブとかで聴きたかったな。

ギターウルフ(15:00)

 今年のNo.1アホアホ・バンド決定! いや、凄かった。なんと言ってもメンバーがギターウルフ、ベースウルフ、ドラムウルフだ。「△○×☆ロッケンロール! ジャカジャカジャー!」こんな曲ばっかり。
 客をステージに上げ、ギターを弾かせてメチャクチャな音が出ても全然気にならない壮絶なサウンド。モニターPAに向かって「全然聞こえねーよ! 最大だよ、最大!」と叫ぶギターウルフ。ロックだ…


ステージ前では散水が行われています。

ELVIS COSTELLO with STEVE NIEVE(16:30)

 昼寝してました。ごめんなさい、コステロ先生!

BECK(18:00)

 ライブでどんな演奏をするのか結構半信半疑だったベックちゃん。しかし、めちゃくちゃカッコ良かった。G,B,Dr,Key,Horn×2,Turntable という編成で、ローファイ、ラウンジ、ブルースの中を自在に泳ぎ回る演奏で、スゴ腕DJが見事にカットインしてくる。「ロックの未来を見た!」と思わせる変幻自在なサウンドでした。
 ベックには「ひ弱そうな兄ちゃん」というイメージを持っていたんですが、意外にもライブ・パフォーマーとして非常に存在感のある変人ぶりでした。こんな人物がアメリカのメジャーからレコードをリリースしているのだから、まだまだアメリカも捨てたもんじゃないです。

BJORK(19:30)

 ステージ上にはストリングス8名とマニピュレーター1名のみ。たまにテクノ的な打ち込みが入るものの、基本的にはストリングスのみをバックにビョークが歌う。壮大なサウンドでいいステージなんですが、野外フェスのトリとしてはちょっと弱い。いきなり“Army Of Me”で大爆発、の方が良かったのでは?
 最後まで見ていると大混雑に巻き込まれるので、途中で帰ってしまいました。帰る途中にWHITE STAGEを覗くと、イギー・ポップが暴れてました(笑)。結構イギーの方にも客入ってましたね。
 帰り道はスムーズで、豊洲駅から問題なく帰れました。地下鉄内には泥だらけの靴のフジ・ロックス達が沢山いて、一般の乗客が不思議そうに見てました。



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