電話086(233)7725 住所:岡山市天神町10-18
昼:12:00〜15:00、夜:17:30〜22:00 定休日:火曜
桃太郎大通りをはさんでシンフォニーホールの正面
2006年11月23日
この時の点数評価は<7、3、3.5=13.5>
半年ぶりの訪問。メニュー構成、中身とも急上昇中
食べたもの
アミューズ◎二種の味のクリームのパイ包み
前菜◎法蓮草とベーコンの温製サラダ フォアグラのムース トロワグロ風
魚料理◎魚貝類のブイヤベース ガーリックトースト添え
スープ◎秋茄子とブロッコリーのムース コンソメ風味
肉料理◎フランス産鶉のオーブン焼き リゾット添え
口直し◎ラ・フランスのシャーベット
デザート◎ワゴンのケーキ5種類
アラカルトもあり、前菜(4種類)が840〜1890円、メイン(6種類)が1890〜4200円、デザート900円〜、お茶が450円。
前菜について、どこがトロワグロ風なのかと尋ねた。シェフが3年間働いていた今はなき神戸の「ジャン・ムーラン」の美木シェフがトロワグロにいたころ、ジャン・トロワグロが即興で作ったのがこの料理で、美木シェフはたまたまその横にいて料理誕生の様を目の当たりにしたとのこと。エピソードもいいし、料理もいい。フォアグラのムースというと中途半端になりがちだか、これはフォアグラのねっとりとした触感や甘味がしっかりあり、それでいてしつこくなりすぎていない。下にある柿との相性も素晴らしい。サラダはありふれた素材の組み合わせなのに、ふっくらしていて、プロの料理は違うことを見せつけられた。
ブイヤベースもオリジナル。「スープたっぷり、魚の骨をとると手がべちゃべちゃ」というイメージの正反対。煮詰められて、それでいて濃すぎない「食べる」スープに具沢山。
数ある当夜の光る料理群のなかでも、インパクトという意味ではブロッコリーのムースが一番かも。ムース(クリーム)とジュレという組み合わせはロビュションのスペシャリテを思い出すけれど、これはジュレが上で、中にムース。コンソメ味がいい。秋茄子の使い方は日本料理とフランス料理の理想的な結婚。もちろんすべてを同時に口に含むと化学反応をおこす。
肉料理&デザートは標準的。鶉は普段食べられないという意味ではレストランならではの食材だけれど、それ以上ではなかった。デザートはワゴンケーキ。驚きはないが、普通においしい。