住所：神戸市中央区下山手通2丁目13-13　
営業時間:11:30〜14:00　18:00〜21:00 火曜定休
三ノ宮または元町からトアロードを上がった右手。トアロードホテルの斜め前。

2005年6月2日に移転しました。
新店舗はトアロードをのぼり、中山手通とのつきあたりを横断せずそのまま左折。鯉川筋とトアロードの中間あたり。
神戸市中央区中山手通3丁目5-10　サンシャイン中山手1F
電話:078-392-8216

2005年5月15日

前回の記録はこちら

この時の点数評価は＜６、２.５、２.５＝１１点＞

２年前に行ったときには行き違いがいろいろあって残念な印象しか残らなかったけど、底力のあるレストランとの思いを捨てきれずに再訪。

食べたもの
アミューズ◎春野菜のマリネ

前菜◎よこわまぐろとアボカドのタルタル、トマトソース

肉料理◎鴨の胸肉のロースト

デザート◎パッションフルーツのパルフェ、ココナッツミルクのリゾット

飲んだもの
Bourgogne 2002/Bouchard Pere et Fils

点数評価はこちら

• 1999年にできた、全18席のこじんまりとしたレストラン。入り口はしゃれた喫茶店という構え。中に入ると奥に細長く広がり、右側は客席、左はオープンキッチン。
   
• メニューはお店のＨＰに詳しい。コースはランチが2800円（アミューズ、前菜、肉料理または魚料理、デザート)、3500円(アミューズ、前菜、スープ、肉料理または魚料理、デザート）、4500円(アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザート)の3種類。
   
  料理の内容は決まっており、デザートのみ5種(またはチーズ盛り合せ)から選択できる。ただ遅い時間に行くと売切れ続出で選択肢は限られる。アラカルトは訪問時にはほとんどが用意できないものばかりであった。

• 前回悪かったサーヴィスはかなり改善された。ソムリエ一人に加え厨房で補助をしている人(グランド・メゾンでの白服にあたるのか？)が時々補佐する形になっていたので店内は満席だったけれど、必要な時には振り向いてもらえる。説明などは過不足ないが、ややそっけない。
   
• 料理はシェフの性格を反映した真面目で誠実なもの。どの皿もていねいに作られており、見た目はきれいで味は普通においしい。アミューズのマリネは食欲をそそり、前菜はまぐろの素材がよく、アボカドとの相性が抜群。メインはインパクトに欠けるがデザートはびっくりもの。総じてコートドール仕込みの料理を安く神戸で食べられるのはやはり相当なメリットである。

  だけど(ここから先は好みの問題になるけれど)料理もサーヴィスも真面目すぎて冒険がまったくなく面白くない。四角四面の教科書的。見かけのシンプルさとは裏腹に料理の背後には高度な技術があることは食べてみればわかる。でもポーションはとても小さく、原価に忠実に3掛して値付をし、そこから逆算したのかのような量であった。最近かなり食欲の落ちた私でもコース二人分くらい食べられそう。
  退店時には厨房からシェフが出てきて一人一人に感想を聞いてまわっているのは素晴らしいけれど、シェフが真面目だからがゆえに本音をいうのがためらわれてしまう。言ってもマニュアルにない質問や意見だと素通りしそうだし。

  味もサーヴィスもレヴェルが高いのに不満が残る不思議なお店。よく考えてみるとその理由は「ケチ」をポリシーにしているからではないか。コース料理の設定料金は額面だけみれば確かにリーズナブル。でもお腹一杯にならないので帰りに中華料理店に寄らざるを得ず、結局高くついてしまう。グラスワインの設定も同様。

  狭いお店だったから移転は悲願だったのだろうけど、新店に移ったら店を拡大するためにコツコツお金をためることを考えず、思いっきりのいい料理を味わわせてもらいたい。
   

• ワインはブルゴーニュ、ボルドー、シャンパーニュとそれぞれ店の規模相応の品揃え。価格帯は7-8000円を中心に10000円以下でいくつかの選択肢が可能。たとえばポタンサック99が8000円、グランピュイデュカス97が9000円。スタンダードシャンパーニュはピペが6600円、クリコが8800円という具合。ものによってはかなり高めの設定となっているから注意が必要。
   
• 会計は二人で7934円。内訳は税サ込みで3087円(2800円のコース）×2＋880円(グラスワイン)×2。
   
• 基本となる皿はウエッジウッド。カトラリーはノリタケ。
   
  料理の写真は こちら

  ---

  このページについてのご意見、ご感想、「この店に行け！」などのご紹介は

  こちらまで

  レストランみてあるきへ戻る